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墨汁マガジンVol.142「SegWitとビッグブロックのスケーリング」

目次
  • 1 1.セキュリティとのトレードオフ
  • 2 2.SegWitと3つの大きな利点
  • 3 3.ブロックサイズとTPS

イーサリアムクラシックは、1月8日に51%攻撃(実際は約73%)攻撃を受け、ブロックウィズホールディングアタックによる二重払で多大な損害をだしました。

これは、去年8月のモナコインの攻撃時に解説したように、同じPoWのハッシュアルゴリズムが抱える潜在的なリスクを投資家が負うことになります。ここでは前回解説したビットコインと比較した際のビットコインキャッシュやビットコインサトシズビジョンの潜在的リスクをより技術面から考察を行います。

 

 

1.セキュリティとのトレードオフ

前回の解説で「これはスケーリングとのトレードオフで、セキュリティが下がる」と述べたように、まずは技術面からBTCとBCHについて見ていきましょう。まずブロックサイズを考えると、どのような利点があるかについて見ましょう。

 

2.SegWitと3つの大きな利点

まず1MBのブロックサイズのとき、トランザクション容量が1TX=1kBであると仮定します。すると一つのブロックに1000TXが格納できることになります。ビットコインはSegWitを実装しているので、署名を分離してブロックに格納している分、事実上2MB分のトランザクションを格納しています。つまり、単純に計算すると1ブロックにつき2000TXを格納していますが、ビットコインネットワーク上では1MB

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