目次
- 1 1.イーサリアムのマイニングはなくなるのか?
- 2 2.マイニングとGPUの関係
- 3 3.なぜマイニングにNVIDIAのGTXが人気だったのか
- 4 4.ProgPoWについて日本人が知らないこと
イーサリアムは今月末に、大型アップデートのコンスタンティノープルをついに控え、EIP-1234の実装によりマイニング報酬が33%減少します。これはデフレモデルによる価格の上昇効果を伴う一方、日本のような電気代の高い地域でのマイナーは撤退傾向にあると言えるでしょう。
ここではマイニングの今後とProgPoWについて解説を行います。
1.イーサリアムのマイニングはなくなるのか?
そもそもマイニングとは、ネットワークごとのアルゴリズムの問題の解を並列演算で総当たりに計算し、その解を先に見つけ出したマイナーがブロックに含めたトランザクションの手数料と新規発行されるETHを得ることができるというものです。
ビットコインも昔はPCのCPUなどでマイニングが可能でしたが、単純に数をこなす計算においてはGPUが得意であり、さらにアルゴリズムを解析できればそのネットワーク専用に開発したASICがGPUの計算力を上回ります。
つまり、
CPU<<<<GPU<<・・・・<<<ASIC
ということになり、現在はビットコインをGPUでマイニングすることはほぼ不可能であると言えます。
また、イーサリアムのようにマイニング報酬を1年ごとに大幅に減少させることで、現在の価格では採算があわなくなったり、マイニングを必要としないPoSへの移行によりマイナーが撤退するというようなものもあります。ですが、イーサリアムにおいてはマイニングの状況は常に変化しており、実は