目次
- 1 仮想通貨決済の問題点
- 2 PAYとTENX
- 3 TENXで配当を受け取る方法
- 4 TENXトークンの問題点と矛盾
- 5 VSAPとしてのKYCの利点
- 6 まとめ
Tenxとは、イーサリアム上で発行されたERC20トークンであり、仮想通貨決済という難点を解決する”インターフェイスとなるVISAデビットカード”を主体とするプロジェクトです。イーサリアム上でICOを行ったのは2017年6月24日で、現在の時価総額は2200万ドルとなり、現時点でのトークンにほとんど意味がないため、時価総額ランキングは200位以下となとなっています。
本稿ではTenxの今後と問題点、ファンダメンタルズ分析について解説を行います。
仮想通貨決済の問題点
ビットコインやイーサリアム、イーサリアムベースのERC20トークンなどはウォレットがあれば送金や決済に問題がないものの、仮想通貨決済を受け付ける小売店などは、日本円などのフィアットへの売却という手間、さらにはボラティリティによる損失などの多くのリスクが存在します。
そのため、現状の仮想通貨決済ではbitFlyerやCoincheckなどが提供する下記のような中間サービスを必要とします。
イーサリアム決済→bitFlyerが時価で売却→日本円で支払い
これでは、仮想通貨を使用する意味がないと言えますが、このようなサービスでさえ店舗が導入していなければ使用できないという問題が存在します。ですが、仮想通貨決済をVISA付きのデビットカードで行うことで、カード決済が主流である海外においてこの問題を解決することができるのです。ですが、利点ばかりではなく多くの問題も存在します。
PAYとTENX
Tenxは、2018年に報酬の配当を受け取ることができるTENXトークンの発行を新たに発表。2018年12月30日にPAYトークンを所有していたユーザーに対してエアドロップを行うスナップショットを行いました。このTENXトークンは