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墨汁マガジンVol.340「ハードフォーク時に必要なノードのアップデート率と起きる現象」

目次
  • 1 Partiyの問題
  • 2 イーサリアムのノードとは?
  • 3 ハードフォーク時にアップデートしていないとどうなるのか?
  • 4 なぜノードアップデート率が悪いのか?
  • 5 ハードフォークするのに必要なイーサリアムノード数
  • 6 まとめ

イーサリアムのイスタンブールハードフォークは、12月8日前後のアップデートを予定しています。現時点では40%以下だったイーサリアムノードのアップデート率も、1日前ということで46%まで上昇が確認できます。ですがこのアップデート率はイーサリアムネットワークの半分以下ということです。本稿ではハードフォーク時にはどのような影響があるのか、問題となるのかについて解説を行います。

 

 

出典:https://www.ethernodes.org/istanbul

 

Partiyの問題

イーサリアムでイスタンブール実装が遅れたのは、ParityがイーサリアムクラシックやPolkadotの開発を行うのに対し、イーサリアムの開発が遅れていたという背景があります。また、Parityのノードアップデート率はわずか17%と非常に低くかったのです。現在こそ40%を超えているものの、12月6日の時点では17%しかなかったのです。

 

 

出典:https://coinchoice.net/when-istanbull-update-has-occuered_201912/

 

さらにひどいことに、ParityのリリースにはEIP-1344が実装されておらず、イスタンブール実装の2日前にv2.6.6βをリリース。イスタンブールハードフォークの遅延原因となっただけでなく、Parityを使用していた場合にはコンセンサスが得られずチェーンが分裂していた可能性さえありました。

このことや過去のETH凍結事件などを踏まえParityを使用しない方がいいと言えるでしょう。

 

出典:https://github.com/paritytech/parity-ethereum/releases

 

イーサリアムのノードとは?

そもそもノードとはなんでしょう?ブロックチェーンにおけるノードの理解率は低いのが現状だと思います。このノードとは

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