目次
- 1 Casperでのスケーリング
- 2 PoWとPoSの大きな違い
- 3 Casper(PoS)が実現する高い分散性
- 4 まとめ
イーサリアムは2020年にETH2、通称セレニティの初期段階のローンチを予定しています。本稿では前回に続き、PoWの問題点を解決できるイーサリアムのPoSであるCasperの利点と、イーサリアムがPoSへ移行する理由について解説を行います。
PoWの問題点について、前提知識として下記マガジンを参照してください。
Casperでのスケーリング
まずイーサリアムがPoSであるCasperへ移行する理由の一つについて、ブロックチェーンとくにPoWはスケーリングが困難であるということが大きな理由となります。例えばEOSやリップルのような少ないノードでスケーリングするようなネットワークは、そもそものDMMSではないため分散性に欠けます。
このことからビットコインはBTCの価値を裏付けるビットコインネットワークをベースに、HTLCでレイヤー2としてライトニングネットワークでのスケーリングを行っています。対してイーサリアムの場合はオンチェーン上でのスケーリングを目的としており、Casperが前提条件となっています。
イーサリアムのCasperでのファイナリティについては下記マガジンを参照してください。
Caperではファイナリティにより、