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墨汁マガジンVol.341「イーサリアムがCasper(PoS)へ移行する真の理由 マイニングの問題点」

目次

    イーサリアムは2020年にETH2、通称セレニティの初期段階のローンチを予定しています。本稿では前回に続き、PoWの問題点を解決できるイーサリアムのPoSであるCasperの利点と、イーサリアムがPoSへ移行する理由について解説を行います。

     

    PoWの問題点について、前提知識として下記マガジンを参照してください。

     

    Casperでのスケーリング

    まずイーサリアムがPoSであるCasperへ移行する理由の一つについて、ブロックチェーンとくにPoWはスケーリングが困難であるということが大きな理由となります。例えばEOSやリップルのような少ないノードでスケーリングするようなネットワークは、そもそものDMMSではないため分散性に欠けます。

    このことからビットコインはBTCの価値を裏付けるビットコインネットワークをベースに、HTLCでレイヤー2としてライトニングネットワークでのスケーリングを行っています。対してイーサリアムの場合はオンチェーン上でのスケーリングを目的としており、Casperが前提条件となっています。

     

    イーサリアムのCasperでのファイナリティについては下記マガジンを参照してください。

     

    Caperではファイナリティにより、

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