目次
- 1 ETH2トパーズテストネット
- 2 ETH2バリデータノードの最新要求スペック
- 3 マイニングリグとバリデータノードの比較
- 4 ETH2バリデータランニングコスト
- 5 まとめ
イーサリアム2.0(ETH2)は、コードの監査やPrismatic Labsのトパーズテストネットのローンチにより2020年内のローンチの最終調整段階となっています。本稿では、最新のトパーズテストネットでのバリデータスペック要求から、ETH2のバリデータコストについて算出、詳しく解説を行います。
イーサリアム2.0のLeast AuthorityによるBeacon Chainの監査については墨汁マガジンVol.398「ETH2バリデータのプロポーザーとアテスター フォークチョイスルールによる合意形成の仕組み」を参照してください
ETH2トパーズテストネット
トパーズテストイーサリアム2.0フェイズ0の監査後、バグが修正されてリリースされたProduction Readyとなるv0.11.1の仕様を実装。さらに3.2ETHだったステーキング要求をメインネットと同様の32ETHとしており、よりETH2のレガシーチェーン上のローンチと近い条件でのテストとなります。
*トパーズテストはイーサリアムPoAのGoerliテストネット上のチェーンであり、ステーキングするのは売買価値のないテストネットEtherです。メインネットのETHをデポジットしない様に注意してください。
つまり、バリデータの運用テストには現時点で最も最適であり、運用コストの試算にも丁度良いのです。
ETH2バリデータノードの最新要求スペック
トパーズテストでのバリデータノードを建てるための最低PCスペック要求は下記の様になっています。
- プロセッサー:Core i5-760またはAMD FX-8100以上
- メモリ:4GM以上
- ストレージ:SSDで20GB以上の空き容量
対して推奨スペックは、
- プロセッサー:Core i7 4770またはAMD FX-8310以上
- メモリ:8GB以上
- ストレージ:SSDで100GB以上の空き容量
です。
マイニングリグとバリデータノードの比較
この最低要求スペックから、多くの事がわかります。まずは現在のイーサリアムレガシーチェーンでのマイニングリグと比較してみましょう。下記表はマイニングリグを構成するパーツ比較で、