- 1 Geminiカストディとは?
- 2 BlockFiのハッキング事件とFDIC保険
- 3 BlockFiで保険が適応される条件
- 4 最新のBlockFiセキュリティ改善
- 5 まとめ
BlockFiは金利が非常に高い仮想通貨レンディングサービスです。ビットコインETFで一躍有名となったウィンクルボス兄弟のウィンクルボスキャピタルが出資しており、入金されたビットコインやイーサリアムはGeminiカストディで保管してあります。BlockFiを使う場合に気になることは、その安全性とリスクでしょう。
本稿ではBlockFiの安全性とリスクをGeminiカストディと保証面から解説を行います。実際に200ETHを入金してレンディングした結果については墨汁マガジンVol.302「BlockFiレンディングを200ETH(約400万円)でテスト ローンチ後の複数の改良点」を参照してください。
Geminiカストディとは?
Geminiカストディとは、ウィンクルボス兄弟の仮想通貨取引所”Gemini”の提供するカストディサービスであり、ニューヨーク州で信託銀行として認可を受けています。さらに2020年1月にGeminiキャプティブ(自社保険)のナカモトキャプティブを設立しており、最大で2億ドルをカバーするというコールドストレージでは最大の保険を提供しています。
またGeminiカストディでは、地理的に分散して秘密鍵を保管しており、保管ストレージは”オフライン”つまりネット接続をしていないコールドストレージで保管されています。また秘密鍵の保管にはHSM(ハードウェアセキュリティモジュール)が使用されており、機関投資家も対象としているハイセキュリティなカストディサービスを提供しているのです。
BlockFiのハッキング事件とFDIC保険
2020年5月14日、BlockFiは初のハッキング事件により顧客の個人情報が流出してしまいます。ビットコインやイーサリアムなどの預入資産はGeminiカストディが管理しているため、被害を受けていないものの、BlockFiユーザーのメールアドレスや住所などが流出してしまいました。
ではもしこのハッキングでビットコインやイーサリアムが盗まれた場合、BlockFiでレンディングしていた場合には保険を受けられたのでしょうか?答えは”NO”です。なぜかというBlockFiの保険は