週刊仮想通貨まとめテクニカル分析の重要ポイント「ビットコインETFをSECが承認し市場最高値更新イーサリアムは最高値更新できるかの条件に注意」

2021年10月20日

1 ProShareビットコインETFの取引開始
2 CMEビットコイン先物の需要増加
3 ビットコイン先物ETFの価格影響は？
4 ビットコイン高騰理由はETFだけではない
5 ビットコイン相場最高値更新と今後
6 イーサリアムが示すアルトコイン相場
7 イーサリアムの次の高騰目安

SECはビットコインETFをついに承認し、ProShares Bitcoin Strategy Fund（$BITO）は米国初のビットコインETFとなる。ビットコインETFの承認によりイーサリアムとアルトコインはドミナンスが低下。ビットコインは事前にテクニカル分析で定義していた最高値更新の条件をクリアした形となり、市場最高値を更新した。

ビットコイン高騰条件の定義についてはテクニカル分析の重要ポイント2021年09月25日～01日「岸田ショックととビットコインへの影響仮想通貨は重要なトレンドフェイズへ」を参照してください。

https://bokujyuumai-salon.ethereum-japan.net/magazine/weekly/13507

ProShareビットコインETFの取引開始

米国時間2021年10月15日、SECはProSharesのビットコイン先物をベースにしたビットコインETFを承認。SECは2013年から多くのファンドがビットコインETFを申請していたものの、8年間の間１例も承認をせず、ビットコインビリオネアのウィンクルボス兄弟の否決やゴールドETFの老舗VanEckの申請取り下げを経てついに初となる承認を行いました。

そして日本時間19日22:30よりProSharesがオープニングベルを担当し、ニューヨーク証券取引所（NYSE）で取引が開始されました。ProShares Bitcoin Strategy Fundのティッカーは$BITOとなっており、現在の価格は42ドル前後を推移しています。

１日の取引高はすでに10億ドル約1140億円に上っており、ビットコイン先物ベースのビットコインETFというリスクとは裏腹に非常に高い需要を示しているということになります。

CMEビットコイン先物の需要増加

またProShares Bitcoin Strategy FundはCMEのビットコイン先物をベースとしており、CMEビットコイン先物の１コントラクトのサイズは5BTCで約3500万円という高額なポジションとなっています。

ProSharesのビットコインETFの影響によりCMEビットコイン先物のOpen Interest（建玉）がATHを記録しているのです。最も多かったのは700万円を記録する前の2020年2月で、史上最高値を更新した4月から5月の下落にかけてポジションが決済されていてたことがわかります。一方でビットコインETFの承認目前のリークから承認、取引開始によって現在は435億ドルにものぼってATHしていることがわかるでしょう。