- 1 AMM(Automated Market Maker)とは?
- 2 インパーマネントロス/ゲインとは?
- 3 AMMにおける市場価格への収束
- 4 インパーマネントロスの原理
- 5 流動性マイニング報酬と実質利回り
- 6 インパーマネントゲインとAMMの原理
- 7 まとめ
Uniswapだけに限らず、イーサリアムDeFiで流動性プールをベースとしたAMM(Automated Market Maker)では、インパーマネントロス(Impermanent Loss)またはインパーマネントゲイン(Impermanent Gain)というものがあります。
本稿ではUniswapを例に、流動性マイニングにおけるインパーマネントロス及びインパーマネントゲインについて詳しく解説を行います。
UniswapのAMMの仕組みについては墨汁マガジンVol.470「図解で理解するUniswapのわかりやすい仕組みPt.1 流動性マイニングとプール」を参照してください。
AMM(Automated Market Maker)とは?
AMMとはAutomated Market Makerの略であり、UniswapやCurveのような流動性プールをベースとしたDEXにおいて、デポジットされているETHまたはERC20トークン同士が需要によって市場価格に収束するインセンティブを利用し、オーダーの流動性に応じてレートをコントラクトにより算出するというものです。
Uniswapでは1:1になるように設定されていますが、CurveやBalancerでは2種類以上のトークンに対応していることなどから比率は異なります。また仮想通貨取引所のような板方式と異なり、流動性プール内のバランスに依存することからオーダーによる指値はできません。
このAMMでは流動性提供者には手数料報酬、Uniswapなどを使用するトレーダーには市場価格よりもいいベストプライス(裁定取引)でトレードできたり、取引を複数回することなく希望するトークンを上場に依存することなくスワップが可能となっています。
インパーマネントロス/ゲインとは?
UniswapのようなAMMは、OasisやdYdXのようなピュアDEXから現在のDeFiのスタンダードを奪い取ったと言えるほど人気が博しています。一方、AMMではインパーマネントロスまたはインパーマネントゲインという言葉があり、年間の表面利回りは非常に高いものの実質年間利回りは