目次
- 1 Convex Financeガバナンス開始
- 2 Current APRとProject APR
- 3 CVXガバナンスの開始は必ずしもプラスではない
- 4 CVX投票の影響
- 5 CVX報酬の変更
- 6 まとめ
CRVブーストアグリゲーターのConvex Financeは、ガバナンストークンである”CVX”を利用したガバナンス導入を発表しました。これによりCVXのユースケースとイールドファーミングとAPYが大きく変動することになるため、プール選びにも注意が必要になります。本稿ではConvex Financeのガバナンスにおける今後の影響とイールドファーミングにおける注意点について詳しく解説を行います。
Convex Financeの使い方についてはリサーチレポート「ConvexFinanceの使い方 CRVブーストアグリゲーター利用の注意点と事前準備」を参照してください。
Convex Financeガバナンス開始
Convex Financeは9月3日にCVXによるガバナンスの投票機能を追加したと発表、これまでのCVXは
1.SushiswapでのCVX/ETHペアの流動性提供とステーキング報酬
2.CVXのステーキングによるcvxCRVの報酬
の2つしか機能がありませんでした。
ですがガバナンスの開始によりCVXのロックにより
1.CRVのブーストガバナンス投票
2.CVXの投票権の委託
が可能となっています。
またガバナンスの開始は2021年9月16日からとなっており、CVXをロックしてガバナンスに参加することで1%の追加報酬を得られるようになっています。
Current APRとProject APR
このガバナンスの開始により問題となってくるのが、Convex FinanceのAPR(APY)です。
Convex FinanceにはCurrent APRとProject APRという2つの表記があり、このAPRの意味は
Current APR:現在の運用