目次
- 1 Solana(SOL)のコア技術一覧
- 2 PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance)とは?
- 3 Proof of Hisotryとデータ構造
- 4 ブロック伝達問題の解決
- 5 署名とタイムアウト
- 6 スロットと投票
- 7 非同期PBTFの実現
- 8 まとめ
SolanaはビットコインのようなProof of Workの抱えるブロック伝達とスケーリング問題を解決するためにVDFを利用したProof of Historyを最適化したTower BFTでスケーリングしています。本稿ではSolanaのコアコンセンサスとなるTower BFTについて詳しく解説を行います。
Solana(SOL)のコア技術一覧
Tower BFTの前提知識として
墨汁マガジンVol.621「VDF(Verifiable Delay Function)とは?イーサリアム2.0により高いセキュリティを実現する関数を理解する」
墨汁マガジンVol.622「Solana(SOL)のProof of Historyとは?VDFを用いた”非中央集権時計”を理解する」
を先に参照してください。
PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance)とは?
SolanaのTower BFTはPBFTにProof of Hisotry(PoH)を”非中央集権時計”として導入した派生コンセンサスアルゴリズムです。PBFTとはPractical Byzantine Fault Toleranceの略で主に
1.DPoSなどで委託されたリーダーノードがネットワークを構成
2.ノードに生成されたブロックはファイナリティを持つ
3.BFT(Byzantine fault tolerant)
です。
またPBFTは投票ベースのコンセンサスアルゴリズムであり、最低閾値のノードがオンラインであれば参加者に悪意のある攻撃者がいたとしてもネットワークは正常に稼働します。
Proof of Hisotryとデータ構造
Proof of HistoryはVDFなので
1.SHA256