- 1 イーサリアム2.0だけで自己完結
- 2 仮想通貨投資で最も重要なこと
- 3 スマートコントラクトの歴史
- 4 イーサリアムは廃れるか?
- 5 ステーキング戦争となるか?
- 6 APYの高さは指標ではない
- 7 まとめ
イーサリアムがとっている次世代ブロックチェーンアプローチである”イーサリアム2.0″は、スケーリングができないというブロックチェーンの問題を解決するといえるでしょう。一方でVDFを活用したProof of Historyによる非同期PBFTをベースにしたSolana(SOL)や、イーサリアムのバーチャルマシンであるEVMをコピーしたAvalancheやPolygone、マルチチェーンのインターオペラビリティによるスケーリングのPolkadotなどがあります。
本稿ではこれらのイーサリアムのEVMをフォークしたコントラクト系ブロックチェーンや、Solanaなどが覇権を取る、またはイーサリアムと平行して使われるのかについて具体例を用いて詳しく解説を行います。イーサリアム2.0の完成形とArbitrumなどのL2を組み合わせた”ワールドコンピュータ”の図解と概要については墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」を参照してください。
イーサリアム2.0だけで自己完結
まず重要となるのはイーサリアム2.0のスケーラビリティ、つまり現在のDeFiやNFTなどの大量の需要をイーサリアムネットワークが処理できる能力を前提に考える必要があります。
イーサリアム2.0は
「ArbitrumなどのL2を含めると他のチェーンを使用する必要がなく、イーサリアム2.0のみで自己完結する」
のです。
これは墨汁マガジンVol.615「The Merge後のイーサリアム2.0とL2の完成形を図解で理解する」で見てわかるように、イーサリアム2.0とL2の最終段階ではスケーラビリティはセキュリティを下げずに無限にスケーリングできることがわかります。またスマートコントラクトの特性として”コンポーザリティ”が最も重要であり、現在多く見られるEVMをコピーして実装したAvalancheやPolygonのようなブリッジはL2がメインとなった時にはアドバンテージを失うことになります。
コンポーザビリティについては墨汁マガジンVol.571「イーサリアムが重視するコンポーザビリティ(Composability)とは?」を参照してください。
仮想通貨投資で最も重要なこと
また仮想通貨での投資で理解しておき重要なことが1つあります。
それは
「イーサリアム