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墨汁マガジンVol.687「USTを発行するTerra(LUNA)の概要 Terra自体のリスクと注意するべきこと」

目次
  • 1 USTの市場供供給量とTerraのTVL増加
  • 2 Terra(LUNA)のリスク
  • 3 EVMではなくCosmWASMを導入
  • 4 CosmWASMはEVMより優れている?
  • 5 LUNAステーキングとバリデータ
  • 6 まとめ

Terra(LUNA)は2020年9月にローンチしたSolanaと同様の非EVMチェーンですが、BSCのTVLが減少する一方でTerraは2021年から現在にかけて約34倍のTVLを獲得しており、イーサリアムのステーブルコインDEXとしてトップとなるCurve Financeにおいても知られているでしょう。本稿ではTerra(LUNA)の概要やリスク、仕組みについて非エンジニア向けにわかりやすく解説を行います。

Curve Financeについては墨汁マガジンVol.669「図解で理解するCurve Financeの仕組み ”Ramping up A”の利点」を参照してください。

 

USTの市場供供給量とTerraのTVL増加

Terra(LUNA)は2020年9月にローンチした非EVMブロックチェーンであり、下記2つのトークンでエコシステムを構成しています。

 

LUNA:Terraのネイティブトークン

Terra:ステーブルコイン

 

TerraのネットワークバリデータのステーキングはLUNAで行い、TerraはLUNAをバーンして発行するステーブルコインとなっています。USTとはTerra USDつまりドルにペッグするステーブルコインを表し、Terra上で最も発行されているステーブルコインとなっています。

LUNA価格はUSTの発行数の推移とともに上昇しており、わずか1年で70倍近い市場供給量を獲得していることが下記チャートからもわかるでしょう。

 

 

このUST発行数の急激な増加は時価総額ランキングでもBinanceが発行するBUSDの次につける14位となっており、LUNAはSolanaのSOLに続く9位となっていることからもTerraの勢いがすごいことがわかるでしょう。

 

出典:Coingecko – LUNAとUSTの時価総額

 

Terra(LUNA)のリスク

Terraの一番のリスクと言えるのは

 

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