- 1 TerraのLUNAとUSTの仕組み一覧
- 2 LUNAステーキング報酬と手数料
- 3 オラクルモジュールのVotePeriod
- 4 事前投票の必要性
- 5 SHA256とソルト(Salt)
- 6 最終レート投票とソルトが必要な理由
- 7 Ballot Rewardsとは?
- 8 選んではいけないLUNAステーキング
- 9 まとめ
DeFiにおけるステーブルコイン需要は年々高まり、USTを発行するTerra Protocolはイーサリアム上でのDeFi運用やTerra上でのレンディングによる高いAPYによって非常に注目を集めている第二世代ステーブルコインとなっています。Terra Protocolの”LUNA”はUSTなどのステーブルコインを発行することができる他、LUNAをステーキングまたはバリデータに委託することでバリデータ報酬と”追加の手数料報酬”を得ることができ、これはオラクルモジュールを維持するための”インセンティブ”として使用されているのです。
本稿ではLUNAをステーキングしているバリデータ報酬と追加のインセンティブ、オラクルモジュールにおけるレートの決定についてわかりやすく解説を行います。
TerraのLUNAとUSTの仕組み一覧
Vol.687「USTを発行するTerra(LUNA)の概要 Terra自体のリスクと注意するべきこと」
Vol.689「図解で理解するUSTがLUNAによってペッグする仕組み TerraとFrax Financeの違い」
Vol.691「Terraのトービン税(Tobin TAXとは?Terra Stationでの実装背景と理由」
Vol.694「TerraにおけるLUNAステーキングの役割 DeFiにおける問題を解決するオラクルモジュールとは?」
Vol.696「図解で理解するTerra ProtocolのUST発行レートの決定方法 オラクルモジュールのVotePeriodとは?」
Vol.697「Terra(LUNA)に起きたフロントランニング攻撃とオラクルモジュール操作攻撃の概要 同じ攻撃は今後起きるのか?」
LUNAステーキング報酬と手数料
USTの発行/償還を行うTerra Protocolのメインアプリである”Terra Station”では主に2種類の手数料が必要となり
1.発行/償還手数料(スプレッド)
2.トービン税(Tobin Tax)
の2つです。
これら2つの違いはLUNAでUSTなどのステーブルコインを発行/償還するのか、それともTerra Station上でステーブルコインをスワップするのかで異なり、二重に取られる事はありません。これら2つのTerraの手数料はオラクル報酬プール(Oracle Rewards Pool)に蓄積され、バリデータのコンセンサス参加の追加報酬となるのです。
オラクルモジュールのVotePeriod
オラクルモジュールとバリデータの投票で見たように
「Terraバリデータは