第二世代ステーブルコインのUSTなどを発行する”Terra Protocol(LUNA)”は、イーサリアム内のDeFiと異なりステーブルコイン発行のためにTerraネットワークに参加しているバリデータは通常とは異なる責任を持つ必要があります。USDNを発行するNeutrino Protocolに似た仕組みを持つTerraですが、Terra ProtocolのLUNAを利用したUSTの発行では異なるアプローチをバリデータを介して行っているのです。本稿ではTerraがLUNAを介してUSTを発行するためにバリデータを介して行っている異なるアプローチについてわかりやすく解説を行います。
Neutrino ProtocolのUSDNについては墨汁マガジン「USDN(Nutrino USD)とは?WAVES担保のクロスチェーンステーブルコインUSDNの概要」を参照してください。
Terra(LUNA)の解説マガジン一覧
墨汁マガジンVol.687「USTを発行するTerra(LUNA)の概要 Terra自体のリスクと注意するべきこと」
墨汁マガジン
Vol.689「図解で理解するUSTがLUNAによってペッグする仕組み TerraとFrax Financeの違い」墨汁マガジン
Vol.691「Terraのトービン税(Tobin TAXとは?Terra Stationでの実装背景と理由」
LUNAをステーキング
Terra ProtocolにおいてLUNAをステーキングする場合、主に下記2つの選択肢となります。
1.バリデータとしてLUNAを大量にステーキングする
2.バリデータにLUNAの投票力(Voting Power)を委託する
の2つです。TerraのコンセンサスアルゴリズムはTendermint系列であるため、基本的に一般ユーザーがLUNAをステーキングする場合には2の他のトップバリデータにDelegate(ステーキングを委託)する必要があります。
Terra Protocolにおけるバリデータ数は130バリデータとして制限されているため、アクティブバリデータとして新規になることは難しいと言えるでしょう。
出典:Terra Protocol – LUNAをステーキングしている130のトップバリデータリスト
Terra Protocolバリデータの役割
Terra Protocolにおけるバリデータの役割は主に2つで
1.Terraのブロック提案コンセンサスに参加する
2.LUNA