目次
- 1 Krakenのステーキングサービス終了と罰金で和解
- 2 ステーキングは証券か?
- 3 なぜ証券に当たるのか?
- 4 ステーキングプログラムの一番の問題
- 5 ステーキング≒レンディングの真意
- 6 リプリゼントトークン
- 7 まとめ
SEC(米商品先物取引委員会)は米古参仮想通貨取引所のKrakne(クラーケン)が提供するイーサリアムに代表されるステーキングサービスを証券とし訴訟、Krakenは和解しました。このステーキングサービスの証券認定により、仮想通貨取引所は非常に収益性の高いビジネスモデルを廃止する懸念があり、引き出されたETHやDOTなどが売却される売り圧の懸念も広がっています。
本稿ではステーキングが証券に当たるのか、SECは何を問題視しているのかについてわかりやすく解説を行います。ステーキングサービスについては墨汁マガジンVol.815「【図解】仮想通貨取引所が提供するステーキングサービスの仕組みとその問題」を参照してください。
Krakenのステーキングサービス終了と罰金で和解
SEC(米商品先物取引委員会)はKrakenに対して調査に入っていると事前リーク報道がされていました。
ここでは「未登録の証券を販売した疑い」としか報道されていなかったものの、Kraken自体は2011年から10年以上の仮想通貨取引所運営を行っており、ビットコインやイーサリアム、その他アルトコインが突如証券認定されることは考えづらく、ステーキング関連であるとある程度の予想ができたのです。
結果的に問題はKrakenが提供するステーキングサービスであり、SECとの和解条件として
・3000万ドルの罰金支払
・ステーキングサービスの廃止
という結果となりました。
ステーキングは証券か?
そしてここで疑問があがってくるのは
1.ステーキング(PoS)が証券か?
2.Liquid Stakingが証券か?
3.ステーキングサービスが証券か?
という点です。
今回のSECの訴訟では3に該当しており、
「ステーキング