目次
- 1 FTXの5007億円の仮想通貨清算が重しか?
- 2 FTXの仮想通貨売却の影響
- 3 重要なのは需要と供給が形成するトレンド
- 4 2023年末に向けたビットコイン
- 5 重要なのはFTXではない
- 6 ビットコインETFは価格に影響するのか?
- 7 まとめ
ビットコイン価格はブラックロックのビットコイン現物ETF(Bitcoin Spot FTF)の申請に伴い一時回復したもののFRBのタカ派発言の煽りを受けた上値の重い展開となっています。本稿では2023年末に向けたビットコイン相場の展望について仮想通貨投資家向けにわかりやすく解説を行います。
FTXの5007億円の仮想通貨清算が重しか?
2022年11月に破産したFTXグループは2023年9月時点での破産財産保有額として34億ドル、日本円にして5007億円相当の仮想通貨を保有しており、債権者への弁済のためにこれらの仮想通貨の売却を検討しています。
2023年9月13日、デラウェア州破産裁判所はこの5000億円を超える仮想通貨の清算を許可し、9月末にかけてこれらの仮想通貨の清算が行われるというのが話題となっています。FTXが保有する仮想通貨は
Solana(SOL):6.85億ドル
FTXトークン(FTT):5.29億ドル
ビットコイン(BTC):2.68億ドル
イーサリアム(ETH):9000万ドル
Aptos(APT):6700万ドル
Doge(DOGE):4200万ドル
Polygon(MATIC):3900万ドル
BitDAO(BIT≒MNT):3500万ドル
Telegram Open Network(TON):3100万ドル
リップル(XRP):2900万ドル
その他仮想通貨:12.7億ドル
となっています。
FTXの仮想通貨売却の影響
ではこれらの影響が2023年末から2024年にかけてのビットコイン価格に影響するかというと
「基本的に影響はない」
といえます。
その理由として
「現在の下落は