墨汁マガジンVol.973「zkSyncのエアドロップにGitcoin Passportが採用されるのか？」

イーサリアムのzkEVM最大手のzkSync Era（ジーケーシンク・エラ）は高額エアドロップが期待できるトッププロジェクトであり、未だにエアドロップの条件等がリークや公開がされていません。

一方でシビル認定回避としてのツールの１つであるGitcoin Passport（ギットコイン・パスポート）の変更点やスナップショットの可能性からzkSyncのエアドロップに注目が集まっています。本稿ではzkSync EraのエアドロップとGitcoin Passportが採用されるのかについて仮想通貨（暗号資産）投資家向けにわかりやすく解説を行います。zkSyncのスナップショットの可能性については墨汁マガジンVol.952「zkSyncのスナップショットは確定か？今後のエアドロップを狙うべきかを判断すべき項目」を参照してください。

Gitcoin PassportのzkSyncスコア変更

Gitcoin Passportとはイーサリアム、L2及びEVMチェーン上のエコシステムを寄付によってコミュニティが支えるGitcoinが提供するシビルチェックツールの１つを指します。Gitcoin Passportはシビルアカウントをあぶり出すために定期的にそのスコアのポイント条件を変更しており、2024年4月に入ってその変更がかなりzkSync Eraを重視しているものになっており、エアドロップ界隈で話題となっているのです。

今回の変更でGitcoin PassportのスコアがzkSync Eraを頻繁に使用していると5.62ポイントも得られるようにりました。

主なスコアとしては

 

・Engagement Explorer：アクティブにzkSync Eraの機能を使用している

・L2 Believer：定期的にzkSync EraのプラットフォームでTXがある

・zkSync Champion：リードユーザーとしてzkSyncコミュニティに貢献している

・Verified Transactor：zkSyncに積極的にトランザクションで参加している

 

となっています。

参考までに1000トランザクション、12ヶ月アクティブの自分のメインアカウントはマックスポイントの5.62ポイントを獲得していました。

 

また同様にイーサリアム上の動向もGitcoin Passportのスコアに強く採用されており、これは去年８月に出した解説の予想通りとなったと言えるでしょう。エアドロップにおけるシビル認定については墨汁マガジンVol.888「zkEVMやLayerZeroでシビル認定されないためのレピュテーション対策」を参照してください。

 

zkSyncのエアドロップはGitcoin Passportを採用する？

このGitcoin PassportのzkSync Eraの大幅な採用はエアドロップ界隈、特にシビルファーマーから批判の声が上がっている印象です。

まず結論からいうと

 

「zkSync EraがGitcoin Passportをエアドロップの条件として取り入れる可能性は高い」

 

といえます。

この理由としてはzkSync Eraのメインネット