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墨汁マガジンVol.1019「WBTCをDeFiで使い続けるべきか?Maker DAOから見るWBTCの今後」

目次
  • 1 Maker DAOがWBTC問題に対応をガバナンスで可決
  • 2 WBTC担保での新規DAIローンを停止
  • 3 Maker DAOの考えるリスクヘッジ
  • 4 WBTCを使い続けるべきか?
  • 5 BitGoはなぜWBTCが廃れるリスクを取ったのか?
  • 6 まとめ

イーサリアムDeFiの中核とも言える「WBTCのリスク」とJustin Sun問題からビットコインの運用リスク管理に気をつけなければいけない状態に陥っているといえるでしょう。本稿では前回のWBTC問題とJustin Sunリスクに続いて、WBTCを避けて今後DeFiで運用するベストな方法について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。

WBTC問題とJustin Sunリスクについては墨汁マガジン「話題のWBTC問題を理解する 知られざるJustin Sun問題とリスク」を参照してください。

 

Maker DAOがWBTC問題に対応をガバナンスで可決

Maker DAOは元祖アルゴリミック・ステーブルコインのDAIを発行するDeFiにとってなくてはならないプロジェクトであり、2024年8月14日に

 

1.全てWBTCのDebt Ceilingを引き下げ

2.DSRの引き下げ

 

という提案が含むガバナンスが可決しました。

 

 

出典:Maker DAO – WBTCの新規ローン受付停止のガバナンス

 

WBTC担保での新規DAIローンを停止

このWBTCの新規DAIローンについて詳しくみてみましょう。

 

1.WBTC-AのDebt Ceilingを0DAIに設定

2.WBTC-BのDebt Ceilingを0DAIに設定

3.WBTC-CのDebt Ceilingを0DAIに設定

 

となっており、Debt CeilingつまりDAIのWBTC担保に対する債務上限を0DAIに引き下げるというものであり、新規DAIのローンを停止することが可決したということです。

 

 

Maker DAOの考えるリスクヘッジ

ここではさらにStability Feeの1%の引き下げ、DSRの1%の引き下げが入れられています。

このMaker DAOの調整が意味することは

 

「WBTC

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