目次
- 1 WBTC問題の解説一覧
- 2 イーサリアム上のWBTC
- 3 WBTCの利点
- 4 イーサリアム上のビットコインの種類
- 5 運用の選択肢
- 6 BTCの発行や引き出し方法
- 7 BTC運用の選択肢
- 8 まとめ
イーサリアムのDeFiの根幹とも言えたWBTCの問題において、今後のイーサリアム上でのビットコイン運用が仮想通貨投資家にとっての課題となっています。本稿ではWBTC問題から見る今後のイーサリアムDeFiにおけるビットコインの運用選択肢について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
WBTC問題の解説一覧
イーサリアム上のWBTC
WBTCはBitGoが提供するイーサリアム上のビットコインであり、1WBTCにつき1BTCの裏付けを持つステーブルコインの一種です。このWBTCは基本的にイーサリアム上で発行されており、L2ではOP StackのBaseのみしかネィティブ発行されていません。
そのためイーサリアム上のWBTC発行数を見ればカノニカルトークンの裏付けとなるWBTCもL1上のコントラクトにロックされているため、だいたいのマーケットシェアがわかると言えるでしょう。
2024年8月現在、15.3万WBTCがイーサリアム上で発行されており、これはフィデリティの現物型ビットコインETFが運用する17.8万BTCに近く、ブラックロックの35.7万BTCの約3分の1を占めるだけの量のビットコインがDeFiで運用されているということになるのです。
WBTCのコントラクトアドレス:0x2260FAC5E5542a773Aa44fBCfeDf7C193bc2C599
一方でパーミッションレスのrenBTCはFTX破産の大きな影響を受けており、現在では100BTC前後しか流通していないのが現状です。renBTCの問題については墨汁マガジンVol.782「renBTCを発行するrenVMのFTX破産の大きな影響 DeFiへの影響は?」を参照してください。
WBTCの利点
リスクは高まる一方ですが、WBTCには大きな利点があり
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