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墨汁マガジンVol.782「renBTCを発行するrenVMのFTX破産の大きな影響 DeFiへの影響は?」

目次
  • 1 renBTCの仕組み一覧
  • 2 RenVMとAlamedaの関係
  • 3 renBTCの今後とFTX破産の影響
  • 4 AlamedaがRen Protocolを買収した理由
  • 5 Ren2.0とFTX破産のDeFi影響
  • 6 影響を受けるDeFiと取るべき対策
  • 7 WBTCの懸念
  • 8 renBTCで注意すべきこと
  • 9 まとめ

イーサリアムにビットコインをブリッジすることができるrenBTCを発行するrenVMを開発するRen Protocol(レンプロトコル)は、破産したFTXグループのSBFの投資会社であるAlameda Research(アラメダリサーチ)に2021年2月に”参加”しており、資金調達を行っていました。

FTX及びAlamedaの破産によりRen Protocolも影響を受けており、renBTCの提供を続けるためにRen 2.0を予定しています。本稿ではFTX破産におけるrenBTCへの影響や今後についてわかりやすく解説を行います。

FTXの破産の原因となったAlamedaについては墨汁マガジンVol.773「Alamedaの財務状況リークがなぜFTXのリスクとなったのか?取り付け騒ぎとなった原因を理解する」を参照してください。

 

renBTCの仕組み一覧

 

Vol.483「図解で理解するrenBTCとWBTC発行の仕組みと違い renVMの役割とは?」

Vol.484「図解で理解するrenBTCのリスク renVMのプロトコルとダークノード」

Vol.726「図解で理解するRelayer型クロスチェーンブリッジコントラクトの仕組み」

 

RenVMとAlamedaの関係

RenVMを開発するRen Protocolは2021年2月に「FTXのAlameda Researchに加わる」と発表しており、詳細は明かされていませんでした。

一方で今回のFTX破産に際してRen Protocolは

 

「2021年初旬にAlamedaは長期的なRenVM開発を行うための資金を提供する目的のパートナーシップとしてRen Protocolを買収した」

 

と公式発表を行っているのです。

Ren ProtocolによるとAlamedaは四半期ベースでの資金提供をおこなっており、FTXグループ及び子会社のチャプター11の破産申請に伴い、2022年の第4四半期つまり12月までしか資金調達ができないということになるということです。

 

Ren公式発表:Moving on from Alameda

 

renBTCの今後とFTX破産の影響

Ren ProtocolはrenVMは問題なく動いており、FTXの破産の影響はないとしているものの「追加の資金調達が必要」としています。またAlameda破産に際して

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