- 1 イーサリアム2022年最新版ロードマップ一覧
- 2 The Scourge(スカージ)を含めた6つのフェイズ
- 3 The Surge(サージ)でのスケーリング
- 4 The Sourgeの今度と影響
- 5 The Verge(バージ)での完全SNARK化
- 6 The Purge(パージ)のノード問題解決
- 7 The ScourgeにおけるPBS
- 8 The Splurgeによるセキュリティ向上
- 9 まとめ
イーサリアムはProof of Stake(プルーフ・オブ・ステーク)へ完全移行したマージ(The Merge)後の壮大な開発ロードマップを掲げており、8年以上に及ぶ膨大なリサーチと研究に基づいた他のネットワークとは一線を画した「次世代ブロックチェーン」を今後段階的に導入していきます。
イーサリアム発明者のVitalikは新たにThe Scourge(スカージ)を含む6つの開発フェイズを2022年11月に発表、イーサリアムはより複雑かつ洗練されたトップブロックチェーンネットワークへと移行を開始しています。
本稿ではより複雑化するイーサリアムの開発ロードマップを非エンジニアの投資家が理解するための重要なポイントについてわかりやすく解説を行います。
イーサリアム2022年最新版ロードマップ一覧
墨汁マガジンVol.600「The Mergeとは?図解で理解するイーサリアムのETH1とETH2統合」
墨汁マガジンVol.641「The Surgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」
墨汁マガジンVol.649「The Vergeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」
墨汁マガジンVol.647「The Purgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」
墨汁マガジンVol.650「The Splurgeとは?イーサリアム今後のアップデートと関連技術の概要」
The Scourge(スカージ)を含めた6つのフェイズ
イーサリアムの発明者であるVitalikは11月にイーサリアムの今後のロードマップを新たに提案し、The Splurge(スプラージ)に分類していたPBSを独立されたThe Scourge(スカージ)を含めた6つの開発フェイズを提案しています。
主な目的としては
The Merge:PoSへの移行
The Surge:スケーリング
The Verge:完全スナーク化
The Purge:ノード問題解決
The Scourge:検閲耐性と分散性向上
The Splurge:利便性とセキュリティ向上
に分類できるといえます。
The Scourgeでは現在のMEV-Boostによるバリデータ収益やMEV問題を優先したものであり、今後もより細分化されていくと考えられるでしょう。一方でThe Merge前のイーサリアム1.0は過去の産物となり、これらのロードマップはイーサリアムネットワークを大幅に変更してブロックチェーンの概念を変えるほどのものですが、複雑なので噛み砕いて順場ににみていきましょう。
MEV-Boostについては墨汁マガジンVol.774「イーサリアムのステーキング報酬を高めるMEV-Boostとは?仕組みからみるリスク」を参照してください。
The Surge(サージ)でのスケーリング
まず現実的にイーサリアム開発者が優先して実装する予定なのがThe Surgeでのスケーリングで、
・EIP-4488
・Rollup-centric
・DAS
による秒間10万トランザクションを可能にするスケーリングです。The Surgeはビットコインのライトニングネットワークのような通常のL2展開ではなく、
「イーサリアム