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墨汁マガジンVol.783「WBTCのペッグ崩れの理由 ステーブルコインへのFTX破産影響は?」

目次

    FTX破産は関連会社だけでなくDeFiにも大きな影響を与えており、USDTやDAIなどのステーブルコインのペッグが外れるなどの影響がでており、ステーブルコインにも不安が波及しています。

    本稿ではステーブルコイン自体へのFTX破産の影響とWBTCのデペッグから見るステーブルコインの今後についてわかりやすく解説を行います。USDTとDAIのペッグが崩れる理由については墨汁マガジンVol.778「USDTとDAIのペッグが崩れる理由 FTX破産でなぜ影響が出るのか?」を参照してください。

    FTX破産でWBTCのペッグが崩れる

    WBTCとはWrapped Bitcoin(ラップドビットコイン)の略であり、カストディアンのBitGo(ビットゴー)やKyber Networkが協力してイーサリアム上にビットコインをERC20トークンとして持ち込むことができるイーサリアム上のビットコインを指します。renVMで分散型としてコントラクトで発行するrenBTCとは真逆のステーブルコインであり、USDCやUSDTのビットコイン版と考えるとわかりやすいでしょう。

    FTX破産後にWBTCのペッグ崩れが継続中となっています。WBTCのペッグ崩れは15日に2.2%、22日に2.5%の下落となっており、DeFi上でのリスクオフの動きが加速していることを示しています。

     

    WBTCの発行と懸念

    WBTCの発行はUSDCと同様であるものの若干特殊となっており、ペッグ崩れを起こしている原因となっています。

    その理由としてWBTCは

     

    「発行は

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