目次
- 1 FTX破産でWBTCのペッグが崩れる
- 2 WBTCの発行と懸念
- 3 WBTCが現在抱える問題
- 4 裏付けのビットコインとペッグの誤解
- 5 USDCとUSDTへの影響は?
- 6 まとめ
FTX破産は関連会社だけでなくDeFiにも大きな影響を与えており、USDTやDAIなどのステーブルコインのペッグが外れるなどの影響がでており、ステーブルコインにも不安が波及しています。
本稿ではステーブルコイン自体へのFTX破産の影響とWBTCのデペッグから見るステーブルコインの今後についてわかりやすく解説を行います。USDTとDAIのペッグが崩れる理由については墨汁マガジンVol.778「USDTとDAIのペッグが崩れる理由 FTX破産でなぜ影響が出るのか?」を参照してください。
FTX破産でWBTCのペッグが崩れる
WBTCとはWrapped Bitcoin(ラップドビットコイン)の略であり、カストディアンのBitGo(ビットゴー)やKyber Networkが協力してイーサリアム上にビットコインをERC20トークンとして持ち込むことができるイーサリアム上のビットコインを指します。renVMで分散型としてコントラクトで発行するrenBTCとは真逆のステーブルコインであり、USDCやUSDTのビットコイン版と考えるとわかりやすいでしょう。
FTX破産後にWBTCのペッグ崩れが継続中となっています。WBTCのペッグ崩れは15日に2.2%、22日に2.5%の下落となっており、DeFi上でのリスクオフの動きが加速していることを示しています。
WBTCの発行と懸念
WBTCの発行はUSDCと同様であるものの若干特殊となっており、ペッグ崩れを起こしている原因となっています。
その理由としてWBTCは
「発行は