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墨汁マガジンVol.1123「【図解】EigenLayerの流動性リステーキング「Etherfi」の概要 DVTによる分散アプローチとは?」

目次
  • 1 LRT最大手のEther.fi
  • 2 Ether.fi概要
  • 3 EigenLayerでリステーキングする場合の課題
  • 4 Ether.fiでETHをリステーキングする仕組み
  • 5 Ether.fiのDVT(Distributed Validator Technology)とは?
  • 6 DVTの大きな利点
  • 7 Obolクライアント「Charon」
  • 8 クラスターと署名閾値
  • 9 まとめ

イーサリアムを活用するリステーキングのEigenLayerはレンディングのAaveやLSTのLido Financeに次ぐ1095億ドル(15.8兆円)を超えるTVLを持つプロトコルであり、EigenLayerへのリステーキングを行うEther.fiはEigenLayerリステーキングのLRTとしては最大のシェアを誇っています。

本稿ではLRTとして最もTVLの高いEther.fiの概要について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。EigenLayerのLRTについては墨汁マガジンVol.1059「EigenLayerのLRTとは?イーサリアム流動性リステーキングの概要」を参照してください。

 

LRT最大手のEther.fi

Ether.fiは流動性リステーキング(Liquid Restaking=LRT)の最大手であり、EigenLayer($EIGEN)やBabylon ProtocolなどのstETHやcbBTCなどのリステーキングに対応した流動性ステーキングで最もTVLの高い66.39億ドルを誇ります。

このTVLは3位のEigenLayerに次ぐ利用率となっており、LSTであればLido Finance、LRTであればEther.fiが最大手であるということがわかります。

 

 

Ether.fiのTVL:https://defillama.com/

 

Ether.fi概要

Ether.fiのプロジェクト概要は下記の表の通りとなります。

項目プロジェクト詳細
開発元Gadze Finance SEZC
公式X(Twitter)@ether_fi
チェーンイーサリアム, Linea, Base他
メインネットローンチ2023年5月3日
資金調達額3230万ドル
トークンシンボルETHFI
関連プロダクトEigenLayer, Babylon, Lido
種類LRT
創設年2022年
トークン配布方法エアドロップ

 

EigenLayerでリステーキングする場合の課題

EigenLayerでETHをリステーキングする場合、Beacon Nodeやバリデータクライアント、ETH1エンジンのノードを建てるソロステーカーか、Lido FinanceのようなLSTを使ってまず最初にステーキングをし、そこからリステーキングをする必要があります。

そこで問題となるのが

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