- 1 LRT最大手のEther.fi
- 2 Ether.fi概要
- 3 EigenLayerでリステーキングする場合の課題
- 4 Ether.fiでETHをリステーキングする仕組み
- 5 Ether.fiのDVT(Distributed Validator Technology)とは?
- 6 DVTの大きな利点
- 7 Obolクライアント「Charon」
- 8 クラスターと署名閾値
- 9 まとめ
イーサリアムを活用するリステーキングのEigenLayerはレンディングのAaveやLSTのLido Financeに次ぐ1095億ドル(15.8兆円)を超えるTVLを持つプロトコルであり、EigenLayerへのリステーキングを行うEther.fiはEigenLayerリステーキングのLRTとしては最大のシェアを誇っています。
本稿ではLRTとして最もTVLの高いEther.fiの概要について仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。EigenLayerのLRTについては墨汁マガジンVol.1059「EigenLayerのLRTとは?イーサリアム流動性リステーキングの概要」を参照してください。
LRT最大手のEther.fi
Ether.fiは流動性リステーキング(Liquid Restaking=LRT)の最大手であり、EigenLayer($EIGEN)やBabylon ProtocolなどのstETHやcbBTCなどのリステーキングに対応した流動性ステーキングで最もTVLの高い66.39億ドルを誇ります。
このTVLは3位のEigenLayerに次ぐ利用率となっており、LSTであればLido Finance、LRTであればEther.fiが最大手であるということがわかります。
Ether.fiのTVL:https://defillama.com/
Ether.fi概要
Ether.fiのプロジェクト概要は下記の表の通りとなります。
項目 | プロジェクト詳細 |
---|---|
開発元 | Gadze Finance SEZC |
公式X(Twitter) | @ether_fi |
チェーン | イーサリアム, Linea, Base他 |
メインネットローンチ | 2023年5月3日 |
資金調達額 | 3230万ドル |
トークンシンボル | ETHFI |
関連プロダクト | EigenLayer, Babylon, Lido |
種類 | LRT |
創設年 | 2022年 |
トークン配布方法 | エアドロップ |
EigenLayerでリステーキングする場合の課題
EigenLayerでETHをリステーキングする場合、Beacon Nodeやバリデータクライアント、ETH1エンジンのノードを建てるソロステーカーか、Lido FinanceのようなLSTを使ってまず最初にステーキングをし、そこからリステーキングをする必要があります。
そこで問題となるのが