目次
- 1 イーサリアムクラシックのハッシュレート半減
- 2 DAGサイズの増加と誤解
- 3 イーサリアムではAntminer E3がマイニングできる理由
- 4 Antminer E3がETHをマイニングできる期間
- 5 イーサリアムASICだけの問題ではない
- 6 まとめ
Bitmainから2018年7月に販売されたイーサリアムASICのAntminer E3は、EthashによるASICレジスタンスのイーサリアムで初となるASICでした。ETHASIC販売後約2年が経過し、イーサリアムクラシック上でAtnminer E3がマイニングできないとマイナーとしており、今後のイーサリアムでも同様のハッシュレート低下が予期されます。
本稿ではこのAntminer E3のイーサリアムに対する今後の影響について詳しく解説を行います。
イーサリアムクラシックのハッシュレート半減
イーサリアム及びイーサリアムクラシック価格は、2020年1月のビットコイン価格高騰に伴いイーサリアムと共に上昇。マイニングを控えていたマイナーや新規投入により両者ともにハッシュレートの上昇が確認できます。ですが2020年の2月を境に上昇したハッシュレートが1/2となる10TH/sの下落が確認できるでしょう。この下落には、イーサリアムASICのAntminer E3がマイニングできなくなったことが原因となっています。
DAGサイズの増加と誤解
この原因としてDAGが要因となっており、DAGはDirected Acyclic Graphの略で、つまり有向非巡回グラフを指します。イーサリアムにおけるDAGはマイニングアルゴリズム上に組み込まれているもので、30000ブロックを1Epochとし順に生成を行うことでDAGファイルのサイズが増加していきます。ローンチ時のDAGサイズは