- 1 そもそもイーサリアムウォレットとは?
- 2 LedgerやTrezorのETHWに対する対応
- 3 TrezorとLedgerでのETHW受取と送金
- 4 設定の手順
- 5 Metamaskのフォーク後の設定
- 5.1 ETHW(イーサリアムPoW)の設定
- 5.2 ETF(イーサリアムFair)の設定
- 6 まとめ
イーサリアムのマージ(The Merge)まで10日となっており、フォークコインのETHWやETFのクライアントが公開されていることから、ウォレットのようなEOAアカウントでのフォークコイン受取か、仮想通貨取引所に委ねるかの2択に迫られている状態となっています。
本稿では仮想通貨取引所での付与や課税リスクを避けるためにウォレット管理した場合のETHWやETFの獲得条件や付与されたフォークコインの事前送金設定についてわかり易く解説を行います。
仮想通貨取引所ごとのETHWの対応と分裂するブロック高については墨汁マガジンVol.747「イーサリアムのマージで分裂する”ETHW”の仮想通貨取引所対応一覧 分裂ブロック高はいつになるのか?」を参照してください。
そもそもイーサリアムウォレットとは?
そもそもイーサリアムウォレットと呼んでいるのはあくまで”ウォレットサービス”であり、イーサリアムでいうEOAアカウントを指します。
イーサリアムには
EOAアカウント:ETHやERC20トークンを保管
コントラクトアカウント:DeFiやNFTなど
の2つがあり、ウォレットとユーザーが呼ぶのは前者のEOAアカウントのことを表します。今回のようなイーサリアムの大規模なエコシステムをコピーして分裂する場合、自身がコントロールするEOAアカウント下にETHを有している必要があり、コントラクトアカウント内のETHWやETFを凍結するなどの変更もあるため、必ずEOAアカウントに引き出しておきましょう。
また単純にフォークコインをコントラクトアドレス内に保有、例えばDeFiのLPトークンやステーキングなどには別の問題があるため、必ずフォークコインを受取したい場合には事前引き出しをする必要もあります。
DeFiのLPトークンやステーキングしているETHが分裂でどうなるのかについては墨汁マガジンVol.740「イーサリアム分裂後にDeFiやNFTなどはどうなるのか?イーサリアムの仕組みから図解で理解する」を参照してください。
LedgerやTrezorのETHWに対する対応
ハードウェアウォレットとしてTrezorやLedgerなどがあり、DeFi利用者には必須と言えるでしょう。そのうちLedgerは公式発表において
「The MergeでETHWが分裂して十分なハッシュレートがあつまり、間違いなく安全であると確認できたらLedger Liveでサポートをする」
としています。
出典:Ledger – The MergeにおけるETHWの分裂の対応方針
つまり分裂時に即座にLedger LiveではETHWを送金できないということになりますが、これは
「EOAアカウントの観点から見ると各自の対応は関係なく、Trezor及びLedgerでは自分で適切な手続きをすればETHWを即座に送金、売却ができる」
のです。
TrezorとLedgerでのETHW受取と送金
ではどうすればいいかというと、
「TrezorとLedeger