- 1 ビットコインとイーサリアムの相違点
- 2 ETHの本質的価値基準
- 3 イーサリアムエコシステムの変化
- 4 ETH2から本質的価値が変化する
- 5 まとめ
イーサリアムもビットコイン同様に、中長期の投資にはETHの本質的価値の評価が必須となります。ですがデジタルゴールドとしての需要のあるビットコインと異なり、イーサリアムはワールドコンピュータというその特性から、本質的価値は大幅に異なるのです。
本稿ではイーサリアムの本質的価値の評価の仕方について解説をおこないます。ビットコインの本質的価値についてはVol.403 「ビットコイン投資の重要な考え方 BTCの”本質的価値”を評価するには?」を参照してください。
ビットコインとイーサリアムの相違点
まずイーサリアムの本質的価値を評価するには、ビットコインとの相違点を知る必要があります。
ビットコインはブロックチェーンの基礎を築いた仮想通貨の生みの親です。ですがビザンチン将軍問題から見える分散合意問題を暫定的に解決したブロックチェーンで、2100万BTCの発行制限や半減期、平均10分というブロック生成時間というプロトコルの特徴から、ビットコイン自体のデフレはゴールドに類似させています。
ですがビットコイン自体の応用の用途は限られ、スケーリングを犠牲にしたことで支払い手段としての活用は難しく”デジタルゴールド”としての投資資産となります。対してイーサリアムは、ブロックチェーンで改ざんが実質不可能な不変のスマートコントラクトを提供するワールドコンピュータです。
つまりこれら2つの違いとして、ビットコインの持つ性質をイーサリアムは持ち、さらにオンチェーン上でのDeFiやゲームなどのプロジェクト展開と、そのエコシステムをベースにした金融デリバティブなど多様な応用が可能なのです。つまりイーサリアムの本質的価値はビットコイン異常に複雑であり、より株式にた本質的価値の評価を必要とするということです。
ETHの本質的価値基準
ではまずイーサリアムの本質的価値の基準となるメインの評価から見ていきましょう。イーサリアムの本質的価値を計るには、