目次
- 1 ビットコイン半減期まで2週間を切る
- 2 中国マイナー損益分岐点と半減期チャート
- 3 ビットコインのデフレ影響を算出
- 4 ビットコイン半減期テクニカル分析
- 5 まとめ
ビットコインは3度目となる半減期を2020年5月に控えており、新規発行されるビットコイン現物が12.5BTCから6.25BTCへと半減するプロトコルのイベントとなります。この半減期によりマイナーの損益分岐点は事実上の2倍となり、売り圧はは半分となります。本稿ではファンダメンタルとテクニカル両者から半減期のビットコイン価格への影響を分析、解説を行います。
ビットコイン価格とマイニング損益分岐点との関係性については墨汁マガジンVol.320「ビットコインマイニングの損益分岐点と価格の相関」を参照してください。
ビットコイン半減期まで2週間を切る
ビットコインの半減期は、21万ブロックに1度プロトコル上で適応されます。タイムスタンプではなくブロック高をベースにするのは、世界中の時差ではなくブロック高というビットコインノードの共通認識を利用するのがビットコインでの様式です。そのためマイナーのハッシュレートや難易度、ブロック生成平均時間により半減期は前後するのです。
過去の半減期と今年の半減期予定は下記のようになっています。
第一半減期:2012年11月28日(25BTC)
第二半減期:2016年7月9日(12.5BTC)
第三半減期:2020年5月前後(6.25BTC)
2016年のビットコイン半減期の動きについては墨汁マガジンVol.395「コロナショック後の2020年ビットコイン半減期 今後はどうなるのか?」を参照してください。
中国マイナー損益分岐点と半減期チャート
ビットコインのハッシュレートは現在104EH/s前後を推移しており、2016年の半減期と比較すると約100倍となっています。
つまりマイナー損益分岐点もその分だけ上昇しており、現在の難易度によるビットコインマイナーの損益分岐点は、中国が