- 1 グレースケールイーサリアムトラストとは?
- 2 ETHEのプレミアムはなぜ起こるのか?
- 3 ビットコイントラストとの重要な違い
- 4 ETHE価格の高騰が示唆すること
- 5 まとめ
グレイスケールは、ビットコイントラストの他にもイーサリアムトラストという投資信託があります。このイーサリアム投資信託はビットコイントラストと比較するとAUM(運用資産残高)は約9倍となっています。本稿ではグレースケールイーサリアムトラストとグレースケールの仮想通貨投資信託の重要な特徴について詳しく解説を行います。
グレースケールのビットコイントラストについては墨汁マガジンVol.444「グレースケールビットコイントラスト(GBTC)の仕組み Pt.1 ビットコインETFとの違い」を参照してください。
グレースケールイーサリアムトラストとは?
グレースケールのイーサリアムトラストは、イーサリアム価格をトラックする投資信託であり、同社のビットコイントラストと同様の仮想通貨運用を行う投資信託です。基準となるイーサリアム価格はビットコイントラストと同様にTradeBlockが提供するイーサリアムのインデックス価格であり、CoinbaseやBitstampなどの4仮想通貨取引所を基準にしています。
イーサリアムトラストのAUMはビットコイントラストの約9分の1で、3.88億ドルとなっています。ですが保有ETH数は約1700万ETHであり、現時点で発行されているETH数の約1.5%に及ぶETHを保有しています。
ETHEのプレミアムはなぜ起こるのか?
グレースケールのイーサリアムトラストの株シンボルはETHEとなり、GBTCのようにGETHとしなかったのはイーサリアムクライアントのGoEthererum略してGethと被るからでしょう。ETHE価格は6月に入って94%の高騰を記録、さらに2020年3月のブラックサーズデーから比較すると215%もの高騰を記録しています。
対してETH価格は6月に入って2ドル前後の下落となっていることから、ETHE価格は圧倒的なプレミアム状態ということになります。なぜこのようなことが起こるかというと、ETHEは