目次
- 1 USDTの時価総額は2年で約7倍
- 2 USDTの需要は本当にあるのか?
- 3 USDT市場の変化
- 4 ビットコインへの今後のUSDTの影響
- 5 まとめ
中国でのイーサリアムの注目の高まりに続いて、自称USDにペッグするUSDTの現状について見ていきましょう。中国人が実際にUSDTを使用しているかについての分析は墨汁マガジンVol.268「中国人投資家がUSDT(テザー)を本当に使用しているのかを分析」を参照してください。
USDTの時価総額は2年で約7倍
USDTは自称ドルにペッグする仮想通貨初のステーブルコインで、DeFiが流行る前に仮想通貨取引所の取引ペアとして使用されていました。2018年11月のビットコインの最安値更新により一時的に16億ドルの時価総額へ下がったものの、2019年7月の高騰に合わせて約3倍となる41億ドルまで上昇。2020年7月には100億ドルを記録しており、時価総額ランキングではリップルに迫っているほどの発行数となっています。
この約2年で時価総額は7倍となっており、テザー疑惑や74%の実質1ドルを切るペッグという問題多数であるものの、需要は一定層からあるということを示しているでしょう。
テザー問題と疑惑の原因については墨汁マガジンVol.198「テザー(USD)の裏付け74%のファンダメンタル上の影響分析」を参照してください。
USDTの需要は本当にあるのか?
USDTの発行数とビットコイン価格は上記チャートと比較しても、資金流入の指標の一つであると言えますが、本当に使われているのかを見ていきましょう。USDTは