- 1 不正事件とCred入出金停止
- 2 仮想通貨レンディング”Cred”破産
- 3 BlockFiの一番大きなリスク
- 4 図解で理解するBlockFi破産の可能性
- 5 過去のBlockFiの問題行動
- 6 上昇相場では事情が異なる
- 7 考えられるCredの破産理由
- 8 まとめ
BlockFiと同様にDeFiではない仮想通貨レンディング企業の”Cred”は、レンディングユーザーの入出金を停止したまま2020年11月7日に破産申請を提出。BlockFiのローンチから多くのレンディング企業が生まれたものの、初となる破産となりました。本稿ではCredから見るBlockFiやレンディング企業のリスクや抱えている問題について詳しく解説を行います。
BlockFiの高金利の仕組みについては墨汁マガジンVol.416「BlockFiが高金利を提供できる理由とその仕組み DeFiと異なる構造」を参照してください。
不正事件とCred入出金停止
レンディングのCredとは、BlockFiと同様にビットコインやイーサリアムなどを預け入れ、固定金利を月ごとに払い出す米国のレンディング企業でした。2020年10月29日、Credは公式ツイッターで
「不正事件による司法当局による事件の調査に直面しており、個人情報やアカウント詳細は流出していない。この調査中は入出金を停止する」
と述べていました。
仮想通貨レンディング”Cred”破産
そしてCredのシステム及びユーザー資産は影響がないとしていた一方、2020年11月7日に破産申請を提出。この破産申請によると現在保有している資産は5000~1億ドル、対して今回の事件に起因すると見られる負債は1億から最大で資産の10倍となる5億ドルとされています。
DeFiの場合、イーサリアム上にコントラクトがデプロイされれば、コントラクトは永遠に存在し使用することができます。対してこのような破産ではユーザーは債権者となり、資産のカットという結果となってしまうと見られます。
BlockFiの一番大きなリスク
現時点ではCredの破産理由は詳しくはわかりませんが、CredやBlockFiなどのレンディング企業に共通する一番大きなリスクがあります。
そのリスクとは