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墨汁マガジンVol.546「仮想通貨のゴーストチェーンorゾンビチェーン問題 リスクとその判断基準は?」

目次

    イーサリアムのエコシステムの成長に伴い、自称イーサリアムを超える”イーサリアムキラー”と呼ばれるブロックチェーンにおいて、ゴートチェーンやゾンビチェーンと呼ばれることがあります。本稿では仮想通貨投資で注意すべき指標の1つゴースチェーンまたはゾンビチェーン問題について詳しく解説を行います。

    仮想通貨投資の他の重要指標については墨汁マガジンVol.530「【2021年版】ビットコイン下落を予測する今後の重要指標」を参照してください。

    ゴーストチェーンとは?

    ゴーストチェーン(またはゾンビチェーン)とは

     

    「ブロックチェーンにおいてネットワークとして稼働はしているが、実際にはコントラクトなどが使用されていないorそもそもコントラクトがデプロイされていないもの」

     

    を指します。例えばイーサリアムを例に見るとわかりやすいですが、2016~2017年にかけてはICOで単純な資金調達やトークン発行に利用され、2018年から現在にかけてはDeFiやゲームやアートなどに利用するNFTなどのエコシステムが成長しており、実際に利用されていることがわかるでしょう。

    一方でゴーストチェーンはコントラクトさえデプロイされていないものや、実際には利用されているかどうかわからない、投資家には判断できないものになります。NFTについては墨汁マガジンVol.490「Raribleとは?より洗練されたイーサリアム上のNFT市場を形成するRirableの仕組みと問題」を参照してください。

     

    ゴーストチェーンの典型例

    ゴーストチェーンの例をあげると、イーサリアムと対象的なイーサリアムクラシックがあります。墨汁マガジンVol.192「イーサリアムクラシックはマイナーのエゴだった? イーサリアムとの明確な違い」で解説しているように、イーサリアムクラシックには大きな問題があり、ゴーストチェーンの典型例となっています。

    イーサリアムクラシック以外にもゴーストチェーンは非常に多く存在し、例えば

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