- 1 ゴーストチェーンとは?
- 2 ゴーストチェーンの典型例
- 3 ゴーストチェーンの問題
- 4 投機率が上がるという問題
- 5 利益の糧にされていないかに注意
- 6 ゾンビチェーンかの判断方法
- 7 まとめ
イーサリアムのエコシステムの成長に伴い、自称イーサリアムを超える”イーサリアムキラー”と呼ばれるブロックチェーンにおいて、ゴートチェーンやゾンビチェーンと呼ばれることがあります。本稿では仮想通貨投資で注意すべき指標の1つゴースチェーンまたはゾンビチェーン問題について詳しく解説を行います。
仮想通貨投資の他の重要指標については墨汁マガジンVol.530「【2021年版】ビットコイン下落を予測する今後の重要指標」を参照してください。
ゴーストチェーンとは?
ゴーストチェーン(またはゾンビチェーン)とは
「ブロックチェーンにおいてネットワークとして稼働はしているが、実際にはコントラクトなどが使用されていないorそもそもコントラクトがデプロイされていないもの」
を指します。例えばイーサリアムを例に見るとわかりやすいですが、2016~2017年にかけてはICOで単純な資金調達やトークン発行に利用され、2018年から現在にかけてはDeFiやゲームやアートなどに利用するNFTなどのエコシステムが成長しており、実際に利用されていることがわかるでしょう。
一方でゴーストチェーンはコントラクトさえデプロイされていないものや、実際には利用されているかどうかわからない、投資家には判断できないものになります。NFTについては墨汁マガジンVol.490「Raribleとは?より洗練されたイーサリアム上のNFT市場を形成するRirableの仕組みと問題」を参照してください。
ゴーストチェーンの典型例
ゴーストチェーンの例をあげると、イーサリアムと対象的なイーサリアムクラシックがあります。墨汁マガジンVol.192「イーサリアムクラシックはマイナーのエゴだった? イーサリアムとの明確な違い」で解説しているように、イーサリアムクラシックには大きな問題があり、ゴーストチェーンの典型例となっています。
イーサリアムクラシック以外にもゴーストチェーンは非常に多く存在し、例えば