- 1 RBFの歴史とフラッグ
- 2 ビットコインマイナーのRBF拒否理由
- 3 マイナーは常に利己的で利益のみを考える
- 4 ビットコインの承認問題
- 5 ビットコインのスケーリング問題
- 6 マイナーのRBFに対するプロパガンダ
- 7 まとめ
ビットコインのトランザクションが詰まった場合、RBFを使用していればより高い手数料を支払うことでビットコインマイナーに優先的に取り入れてもらう事が可能です。一方で多くのビットコインウォレットではRBFに対応しておらず、さらにマイナーによってはRBFのビットコイントランザクションを拒否している場合もあります。
本稿ではなぜマイナーがRBFに否定的であり、RBFのトランザクションを拒否しているのかについて詳しく解説をおこないます。RBFについては墨汁マガジン「ビットコインの送金が詰まった時の対処法 RBFとCPFPを使用すべきではない理由」を参照してください。
RBFの歴史とフラッグ
ビットコインの送金をする際、RBFを使用する場合にはRBFのフラッグを付けてトランザクションを作成する必要があります。なのでRBFに対応していないウォレットサービスでは、ビットコインのトランザクションが詰まった場合にはRBFは利用できないということになります。
RBFのフラッグは”オプトインRBF”といい、ブロックが承認されるまでRBFで手数料の高いトランザクションが別途ブロードキャストされる可能性があることを意味します。RBFの前身となった大本はビットコインの発明者である”ナカモトサトシ”により実装された”トランザクションリプレイスメント”でした。ですがDoS攻撃による問題によりその後トランザクションリプレイスメント機能は取り除かれ、DoS攻撃対策として導入されたのがRBFとなっています。
ビットコインマイナーのRBF拒否理由
ビットコインウォレットサービスがRBFを機能として提供していない場合と、そもそもビットコインマイナーがRBFのフラッグトランザクションを拒否し、RBFのビットコイントランザクションを”意図的に”ブロックに取り込まない可能性があります。これは結論から言うと、”利己的なマイナーによるプロパガンダ”なのです。
ビットコインマイナーがRBFを否定する理由は、
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