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墨汁マガジンVol.555「Uniswap v3のConcentrated Liquidityでの流動性マイニング戦略を考える」

目次
  • 1 Concentrated Liquidityとボラティリティ
  • 2 流動性マイニングペアごとの性質の違いの重要性
  • 3 Concentrated Liquidityの基本戦略
  • 4 プライスレンジの例
    • 4.1 戦略1
    • 4.2 戦略2
    • 4.3 戦略3
  • 5 まとめ

Uniswap v3の新機能”Concentrated Liquidity”では、流動性マイニングの収益率を最大で4000倍にすることが可能となっており、Uniswap v3の大きな変更点です。一方でConcentrated Liquidityの仕組みを理解し、適切な流動性マイニング戦略を取らなければむしろ収益が下がってしまい、余計なコストがかかることになります。

本稿ではUniswap v3のConcentrated Liquidityにおける流動性マイニング戦略について詳しく解説を行います。Uniswap v3 Concentrated Liquidityの仕組みや利点、概要については下記マガジンを参照してください。

 

図解で理解するUniswapの仕組みPt.5 Uniswap v2の問題を解決するConcentrated Liquidityとは?

図解で理解するUniswapの仕組みPt.6 Concentrated Liquidityの仕組みを理解する

 

Concentrated Liquidityとボラティリティ

Uniswap v3のConcentrated Liquidityは流動性マイニング報酬がUniswap v2と比較して最大で4000倍にも増加します。ですがこの流動性マイニング報酬の増加は流動性マイニングペアの性質と密接に関係しており、最大4000倍になるのであってすべての流動性マイニングが対象というわけではない点に注意が必要です。

つまりConcentrated Liquidityにおける流動性マイニングの運用戦略には流動性マイニングペアごとの性質ごとに個別に考える必要があるということになるのです。主にConcentrated Liquidityにおける流動性マイニングペアは

 

1.ステーブルコインペア

2.対ステーブルコインペア

3.対アルトコインペア

 

の3つによって異なります。

 

流動性マイニングペアごとの性質の違いの重要性

まず1のステーブルコインペアはUSDC/USDTやUSDC/DAIなどのドルペッグなどのステーブルコインペアで、他にもsETH/ETHやWBTC/renBTCペアなどがあたります。このステーブルコインペアの流動性マイニングの性質は

 

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