- 1 Uniswapの仕組み一覧
- 2 Uniswap v3とv2の自動選択
- 3 Uniswap v2は今後も使用できる
- 4 Uniswap v3は今後どうなるのか?
- 5 Uniswap v3移行のポイントはTVL
- 6 Uniswap v3への移行ジレンマと問題
- 7 Uniswap v3への移行が進む理由
- 8 まとめ
Uniswap v3は2020年5月5日にイーサリアムメインネットに無事ローンチしました。Uniswap v3ではConcentrated Liquidityという新たな流動性マイニングの仕組みが導入されており、既存のUniswap v2とは異なる仕組みとなっています。
本稿ではUniswap v2の流動性マイニングを行っているLPが知るべき、今後Uniswap v3への移行が進むとどうなるのかについて詳しく解説を行います。
Uniswapの仕組み一覧
Uniswapのわかりやすい仕組みPt.1 流動性マイニングとプール
Uniswapのわかりやすい仕組みPt.2 Uniswap V2の手数料と利点
Uniswapのわかりやすい仕組みPt.3 流動性マイニングの安全性と利点
Uniswapのわかりやすい仕組みPt.4 AMM起因のインパーマネントロス/ゲインとは?
Uniswapのわかりやすい仕組みPt.5 Uniswap v2の問題を解決するConcentrated Liquidityとは?
Uniswapのわかりやすい仕組みPt.6 Concentrated Liquidityの仕組みを理解する
Uniswap v3とv2の自動選択
Uniswap v3はイーサリアムメインネット上にデプロイされ、Uniswap v2と平行で存在することになります。Uniswapでスワップや流動性マイニングを行うために利用するUniswap.orgのインターフェイスでは、自動的にスワップするトークンのベストレートをUniswap v2とUniswap v3間で表示するようになっています。
例えばETHをUSDCにスワップしたいとすると、100ETHをスワップする場合には現在の流動性ではUniswap v3が選択されていることになり、Uniswap v2よりも良いレート、つまりスリッページの少ない方がUniswap v3であるということになり、自動で選択されているということです。
出典:Uniswap v3 – ETHUSDCをスワップする際のベストレート
Uniswap v2は今後も使用できる
一方で現状のUniswap v3の流動性はでは1000ETHのスワップを裁くには流動性が不足しており、高いスリッページが発生してしまいます。Uniswap v2と比較したとき、Uniswap v3のスリッページが大きくスワップするトレーダーが損をする場合は、左下に「Get a better price on v2」と表記されます。
この時点での流動性ではUniswap v2の方を使用する方がスワップするトレーダーには有利であるということです。
このようにUniswap v2とv3では、Uniswap v1とv2と同じ様な形となり、Uniswap v3と平行してイーサリアムネットワークが動き続けて、流動性マイニングが行われる限り両方とも使用できるということです。
Uniswap v3は今後どうなるのか?
現状ではUniswap v3への移行インセンティブは、Concentrated Liquidityの利点を理解している層に限っていると言えるでしょう。ですがある一点に到達すると、Uniswap v3への移行が大きく開始されます。そのある一点とは
「Uniswap v3の