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墨汁マガジンVol.666「図解で理解するBalancerの仕組み “N-Dimensional Surface”とは?」

目次
  • 1 x*y=k
  • 2 x*y*z=kの3次元
  • 3 ”N-Dimensional Surface”とは?
  • 4 Balancerの”3次元”の図
  • 5 Balancerの曲線設定
  • 6 トークンごとの加重(Weight)
  • 7 まとめ

Balancer(BAL)は最大8つの仮想通貨を流動性プールを活用した”仮想通貨インデックスファンド”という面白いコンセプトを持つ一方、仕組みがUniswapやCurve Finaneより複雑になっています。本稿ではBalancer(BAL)の基礎的仕組みを構成する考えの”N-Dimensional Surface”について非エンジニア向けに図解でわかりやすく解説を行います。

Balancerの概要については墨汁マガジンVol.665「Balancer(BAL)とは?イーサリアムDeFiの3大DEXのBalancerの概要を理解する」を参照してください。

 

x*y=k

例えばBalancerの基礎的な考えとなるUniswapについて考えてみましょう。Uniswapは1:1つまりシンプルに

 

x * y = k

 

の流動性で曲線を構築しています。

ここでETH、WBTC、USDCがあり、

 

ETH:USDC

WBTC:USDC

 

という2つのプールしかない場合、Uniswapは

 

ETH→USDC→WBTC

 

とUSDCを経由することで実質の3通貨のスワップを行っています。Uniswapの流動性プール経由については墨汁マガジンVol.471「図解で理解するUniswapのわかりやすい仕組みPt.2 Uniswap V2の手数料と利点」を参照してください。

 

x*y*z=kの3次元

ですがBalancerの場合は3通貨をまとめて

 

ETH:WBTC:USDC

 

として1つの流動性プールで構築しています。この時Uniswapで使用していたx*y=kは3つに増えたことで

 

x * y * z = k

 

というふうに3次元で考えなければいけないということです。

 

”N-Dimensional Surface”とは?

では上記を前提にBalancerのキーコンセプトである”N-Dimensional Surface”について図解でみていきましょう。

BalancerのN-Dimensional Surfaceとは

 

「n次元

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