目次
- 1 Reorgが起きたBeacon Chainでのブロック
- 2 トランザクション履歴から分析するReorg
- 3 アテステーションとフォーク
- 4 実際に起きたETH2ブロック提案
- 5 Reorgの決め手となったのは?
- 6 まとめ
イーサリアムは夏にPoSへの完全移行”The Merge”を控えている一方、イーサリアム2.0のBeacon Chain(ビーコンチェーン)がブロック再編成となる”Reorg”を記録。このReorgは現在のマイニングを必要とするPoWのEthashと、イーサリアム2.0のPoSであるCasper FFGとコンセンサスアルゴリズムが違うため、一概に悪いことだとは言えません。
本稿では実際にイーサリアム2.0のReorgがどのようにして起きたのかについて、イーサリアム2.0のCasper FFGをもとに図解でわかりやすく解説を行います。
墨汁マガジンVol.710「図解で理解するイーサリアムのブロック生成 PoS”Casper FFG”と”PoW”Ethashの違い」にてわかりやすく解説をしています。
Reorgが起きたBeacon Chainでのブロック
まず前編となる墨汁マガジンVol.710「図解で理解するイーサリアムのブロック生成 PoS”Casper FFG”と”PoW”Ethashの違い」で解説したように、
「イーサリアム2.0にといてReorgが起きるか起きないかは、Casper FFGではアテステーション(署名)をするバリデータに依存する」
ということがわかるでしょう。
ここで上記のCasper FFGにおけるフォークチョイスルールから今回のReorgについてみてみましょう。今回のスロットとReorgは下図のような形で起きており、#3887073(以下73とする)の次のブロックからフォークし、#3887082(以下82とする)でReorgが起きたことになります。
トランザクション履歴から分析するReorg
このReorgが起きたかを判断するには
「ブロックの