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墨汁マガジンVol.714「図解で理解するイーサリアム2.0のReorgはどのようにしておきたのか」

目次
  • 1 Reorgが起きたBeacon Chainでのブロック
  • 2 トランザクション履歴から分析するReorg
  • 3 アテステーションとフォーク
  • 4 実際に起きたETH2ブロック提案
  • 5 Reorgの決め手となったのは?
  • 6 まとめ

イーサリアムは夏にPoSへの完全移行”The Merge”を控えている一方、イーサリアム2.0のBeacon Chain(ビーコンチェーン)がブロック再編成となる”Reorg”を記録。このReorgは現在のマイニングを必要とするPoWのEthashと、イーサリアム2.0のPoSであるCasper FFGとコンセンサスアルゴリズムが違うため、一概に悪いことだとは言えません。

本稿では実際にイーサリアム2.0のReorgがどのようにして起きたのかについて、イーサリアム2.0のCasper FFGをもとに図解でわかりやすく解説を行います。

墨汁マガジンVol.710「図解で理解するイーサリアムのブロック生成 PoS”Casper FFG”と”PoW”Ethashの違い」にてわかりやすく解説をしています。

 

Reorgが起きたBeacon Chainでのブロック

まず前編となる墨汁マガジンVol.710「図解で理解するイーサリアムのブロック生成 PoS”Casper FFG”と”PoW”Ethashの違い」で解説したように、

 

「イーサリアム2.0にといてReorgが起きるか起きないかは、Casper FFGではアテステーション(署名)をするバリデータに依存する」

 

ということがわかるでしょう。

ここで上記のCasper FFGにおけるフォークチョイスルールから今回のReorgについてみてみましょう。今回のスロットとReorgは下図のような形で起きており、#3887073(以下73とする)の次のブロックからフォークし、#3887082(以下82とする)でReorgが起きたことになります。

トランザクション履歴から分析するReorg

このReorgが起きたかを判断するには

 

「ブロックの

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