目次
- 1 クレディ・スイスのCDSがリーマンショック水準まで暴騰
- 2 CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは?
- 3 CDSの仕組みを理解する
- 4 クレジットイベントとは?
- 5 CDSのスプレッド
- 6 CDSが上昇する際の理由
- 7 まとめ
クレディ・スイス(Credit Suisse)の破綻懸念によりCDS(クレジット・デフォルト・スワップ/Credit Default Swap)が2008年のリーマンショックレベルの水準まで上昇して話題となっています。このCDSは重要な指標であり、投資家としては現在のクレディ・スイス及び相場全体の影響を評価するために理解しておく必要があるのです。
本稿ではCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の仕組みとCDSがどのようにして指標として機能するのかについてわかりやすく解説を行います。
クレディ・スイスの破綻懸念と現状の問題についてはテクニカル分析の重要ポイント2022年09月28日~04日「クレディ・スイスの破綻懸念 仮想通貨への影響は?相場の重要ポイントへ」を参照してください。
クレディ・スイスのCDSがリーマンショック水準まで暴騰
クレディ・スイスは2020年のマネロン関与報道や2021年のアルケゴスキャピタルの破産による巨額損失、株価の下落により窮地に立たされていると多くのメディアが報道しています。
実際にクレディ・スイスの5年 CDSのスプレッドは同様に上昇しているドイツのメガバンクの”ドイツ銀行(Deutsche Bank)”やモルガン・スタンレーと比較しても非常に高く、250bpを一時超えたのです。
リーマンショック時が250bpを超えていたので現状ではまだ2008年水準ではないものの、クレディ・スイスの破綻懸念がいかに大きく市場が考えているかがわかるのです。
出典:ロイター – クレディ・スイスのCDS5年のスプレッドチャート
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは?
ではまずはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の仕組みから理解していきましょう。
CDSはわかりやすく言うと
「対象の証券