- 1 リップル(XRP)の時価総額は高いのに価格が上昇しない
- 2 時価総額という指標は正確ではない
- 3 重要なポイントを理解する
- 4 ユースケースの問題
- 5 仮想通貨市場構造の変化
- 6 次世代の次世代仮想通貨
- 7 まとめ
仮想通貨のリップル(XRP)といえば米国証券取引委員会(SEC)に一部勝訴し、時価総額ランキングの6位と非常に高い水準を長年維持しているものの、仮想通貨(暗号資産)が上昇トレンドに変わった現在も価格は100円を超えることができていません。
本稿ではリップル(Ripple)の価格が上昇しない理由と、なぜXRPに仮想通貨投資家が興味を失ったのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
リップル社の米国証券取引委員会(SEC)訴訟の一部勝訴については墨汁マガジンVol.879「SECのリップル社訴訟の一部勝訴で仮想通貨が高騰した理由とは?影響と今後の問題を理解する」を参照してください。
リップル(XRP)の時価総額は高いのに価格が上昇しない
リップルは2018年に市場最高値の3ドルをつけた後、米国証券取引委員会(SEC)により「非登録の証券(XRP)を販売した」として2020年11月に提訴されました。このSECによる訴訟によりXRPはコインベース(Coinbase)などの米国仮想通貨取引所から次々に上場廃止され、一時的に回復していた80円からわずか1ヶ月たらずで4分の1へと下落。
その後一部勝訴の判決によりXRPにとっては追い風となったものの、現在も0.62ドルを推移しており、100円を超えることができてない状態です。現在のリップルの時価総額ランキングはFTX破産により暴落したSolana(ソラナ)の追い上げによって第6位まで下落しており、時価総額ではUSDCがあと40億ドルで追い抜く形となっていることがわかるでしょう。
出典:Cryptomarketcap – 仮想通貨(暗号資産)の時価総額ランキング
ではなぜ米国証券取引委員会(SEC)による訴訟でXRPの勝訴によりコインベースに再上場されたのにXRP価格は上がらないのでしょうか?理由を一つ一つみていきましょう。
時価総額という指標は正確ではない
まずXRPの時価総額が高く維持しているものの、XRP価格が上がらない理由については
「時価総額という指標