- 1 エアドロップのリスクを考える
- 2 DeFiにおけるリスク
- 3 仮想通貨の鉄則から考える
- 4 エアドロップにおける本当のリスク
- 5 まとめ
仮想通貨(暗号資産)は2023年からエアドロップを狙った俗に言うエアドロップファーミングが流行しており、DeFiやL2、zkEVMやブリッジなどのプロジェクトもそれを利用したユーザー獲得を狙っています。
本稿ではエアドロップファーミングにおける知られざるリスクについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
2024年4月最新のエアドロップ獲得戦略については墨汁マガジンVol.962「【2024年4月最新版】L2/zkEVMのエアドロップ獲得戦略 資金をどこに寄せるべきか?」を参照してください。
エアドロップのリスクを考える
エアドロップは新規発行されるトークンをそのプロトコルを使用していたユーザーや、関連するプロトコルやチェーンの利用者に対して無料で付与される行為であり、大きい場合には1回で1000万円を超える場合もあり、そこまでいかなくても100万円は当たり前となっています。
このエアドロップではボラティリティの高い仮想通貨(暗号資産)を売買するのではなく、DeFiやNFTを利用することで得るという方式であることから、価格変動という面からのリスクフリーとして捉えられているのが人気となった理由であると言えるでしょう。
一方でエアドロップを獲得するには基本的に出来高を考慮する必要があるため、運用資産が高額であれば高額であるほど高額エアドロップを受取やすく、
「より大きなエアドロップを受け取るために数万ドルを運用する」
というリスクを考える必要があるのです。
このエアドロップファーミングにはDeFiやNFTなどのコントラクトを利用することが前提であるため、今までコントラクトを利用したことがない初心者ユーザーには敷居が高いとも言えるでしょう。
ですがコントラクト利用は正しい知識を持ち署名することで安全に利用することができます。DeFi/NFTのコントラクトに安全に署名するためのセキュリティ対策についてはリサーチレポート「【セキュリティ対策】Pt.4″99%が知らない”イーサリアムDeFi/NFTコントラクト検証と確認方法 コントラクトリストを使用した安全な利用方法」を参照してください。
DeFiにおけるリスク
ではエアドロップファーミングにおけるリスクについてみていきましょう。まず基本的なL2/zkEVM、またはCelestiaやEigenLayerに代表されるようなモジュラーブロックチェーン上のRollupでは下手なチェーンを使用しなければEOA(アカウント)でETHやERC20トークンを保有していることはリスクになりません。
特にイーサリアムのL2かつトップのzkSync EraやLinea、BaseなどのRollupはイーサリアムのセキュリティ裏付けがあるという点を理解しておきましょう。一方でエアドロップにおけるリスクはDeFiでの運用リスクと同じであるといえます。
DeFiにおけるリスクは
「運用するDeFi