- 1 Arbitrum(ARB)の概要
- 2 ArbitrumのTVL
- 3 ARBトークン
- 4 Arbitrumエコシステムのデータ
- 5 Stack系L2のデータ比較
- 6 データを基にした総合評価
- 7 まとめ
イーサリアムのL2最大手であるArbitrum(アービトラム)は最も仕様されているL2となっており、ガバナンストークンのARBトークンを有します。本稿ではそんなイーサリアム最大手L2であるArbitrumのエコシステムから分析するARBトークンの仮想通貨(暗号資産)としてのポテンシャルについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
2024年最新のポートフォリオ候補の仮想通貨と戦略については墨汁マガジンVol.959「【2024年版】億り人を仮想通貨(暗号資産)で達成するための具体的戦略とポートフォリオ」を参照してください。
Arbitrum(ARB)の概要
ArbitrumとはOptimistic Rollupを採用したイーサリアムL2で、2021年のL2黎明期にローンチし2023年にARBトークンのエアドロップを行いました。
種類 | L2 |
コア技術 | Optimistic Rollup |
創設年 | 2020年 |
メインネットローンチ | 2021年8月31日 |
資金調達額 | 1.237億ドル(194.7億円) |
公式X(Twitter) | @arbitrum |
トークン | $ARB |
ガス | ETH |
ArbitrumのTVL
ArbitrumのTVLは2024年4月現在、L2ネットワークの中で1位となっており約154.5億ドルとなっており、マーケットシェアは実に42.52%をも占める最大手L2であることがわかるでしょう。
最も使われているL2であるといえるのに対し、ARBトークン価格は非常に弱く最安値が2023年9月から一時2.3ドルまで高騰。その後イーサリアムとビットコインの下落により2024年5月には1ドルを切る展開となっており、マーケットの需要が非常に低くなっていることがわかるでしょう。
ARBトークン
ではARBトークンが今後高騰するポテンシャルを持つのかについて分析してみましょう。まず重要となるのは
「競合であるOptimismが提供しているOP StackでTVL以外でシェアを得ていることから、Arbitrum上のエコシステム及びARB使用を考慮して全体的に評価する必要がある」
といえます。
OptimismのTVLはArbitrumの半分以下となっていますが、価格面でみるとOPトークンは安定しており、現在も2ドルを切っていません。つまりTVLだけでARBトークンを評価することはできず、Arbitrum Oneのチェーンだけで評価、比較することは不十分であるということです。
Arbitrumエコシステムのデータ
例えば現在話題となっている