- 1 イーサリアムETF承認の意向
- 2 イーサリアムETF承認の政治的影響
- 3 イーサリアムETFとビットコインの違い
- 4 忘れてはいけない市場原理
- 5 イーサリアムエコシステムの大幅な変化
- 6 機関投資家資金流入のデータ分析
- 7 仮想通貨バブルを牽引できるか?
- 8 まとめ
米国証券取引委員会(SEC)はイーサリアムETFの承認をする意向であるとリークされており、政治的な圧力等でゲンスラーのアンチクリプトに対してSECが一枚岩ではないと見られます。本稿ではイーサリアムETFがビットコイン現物ETFに続いて承認された場合、仮想通貨(暗号資産)の相場は短期的から長期的にかけてどのように影響するのかについて仮想通貨(暗号資産)投資家向けにわかりやすく解説を行います。
ビットコインETFの承認の相場への影響については墨汁マガジンVol.912「仮想通貨市場が勘違いしているビットコイン現物ETFが承認した後の問題」を参照してください。
イーサリアムETF承認の意向
米国証券取引委員会(SEC)はブラックロック(Blackrock)やフェイデリティ(Fidelity)、ヴァンエック(VanEck)などが申請しているイーサリアムETFを承認する意向であるとリークされています。このリークが2024年5月21日に出てから一変し、SECは証券取引所側が申請するイーサリアムETFを上場するというルール変更申請の19b-4を修正する動きを活発に見せているのです。
ビットコインETFの申請を8年近く見てきた中でこのような動きは承認を目前としているとこでしか見せることはなく、否決する意向であったと見られる2週間前からはSECの対応が180度変わったということがわかるでしょう。
イーサリアムETF承認の政治的影響
また重要なのは大統領選による政治的影響がイーサリアムETF承認の後押しをしているという点であり、バイデン政権は若者の票を獲得するためにSEC及び議長であるゲンスラーに対してプレッシャーをかけていることが大きな要因となっていると考えられているのです。
これまで米大統領選は仮想通貨に一切の影響を与えなかったのに対し、バイデン政権が若者の票を獲得するためになぜSECに圧力をかけているかというと、
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