目次
- 1 Compoundの新規コントラクトとERC20トークン移行の違い
- 2 Compound v2のリスクと金利
- 3 まとめ
イーサリアム上のDeFiプロジェクトであるCompoundは、元より発表していたCompound v2を5月23日にリリース。これによりイーサリアム、0x、Augur、BAT、DAIの5仮想通貨であったのに対し、新たにステーブルコインのUSDCを追加しました。
本稿では、Compound v2でのリスクと、イーサリアム2.0のバリデータ問題、日本の税制による複雑に作用する問題について解説を行います。
Compoundの新規コントラクトとERC20トークン移行の違い
イーサリアムのコントラクトは、トラストレスが大前提であるため、コントラクトのメインネットデプロイ後は変更を行うことができません。ですが、CompoundのようなERC20トークンを使用していないプロジェクトの場合、新しいコントラクトをデプロイしてもAugurのような移行が必要ないため(過去にトラブルとアップグレードで移行している)、コントラクトの機能を一部ロックをかけることで、新規コントラクトへと簡単に移行することができるのです。
ここで気になるのは、Compound v2がローンチしたあとのCompoundレガシィプロトコルの扱いでしょう。これはERC20トークンはある種のハードフォークとなり、古いコントラクトのトークンは基本凍結しますが、Compoundのような独自トークンをイーサリアム上に持たないコントラクトは、全く別物になります。
このようなコントラクトの場合、