- 1 bitFlyerの自己、媒介を確認する方法
- 2 データから分析する自己売買率
- 3 bitFlyerがビットコイン現物で必ず勝つ仕組み
- 4 本当にbitFlyerはフロントランニングをしていないのか?
- 5 インサイダーによる自己売買利益の疑問と可能性
- 6 まとめ
bitFlyerが公開した、”取引所内での流動性の供給を目的とした意図的な注文”に非常に注目が集まっています。bitFlyerによると、運営側であるという利点を活かし、顧客よりも先に注文を出して利益を出す”フロントランニング”は行っていないと主張しています。2017年初頭から、システムを正常に保つことができていないbitFlyerにとって、フロントランニングは行っていないとしても、意図的に利益を出す方法はあり、トレーダーのロスカット誘発をしていなかったとは言えないのです。
本稿では、bitFlyerの自己売買とその問題点を実際の履歴から確認してみましょう。
bitFlyerの自己、媒介を確認する方法
bitFlyer は5月29日に、「お取引レポート」の項目に、板取引であるのにbitFlyerが取引相手となる「自己」と、bitFlyerを使用して取引する不特定多数のトレーダーとの取引を「媒介」とした項目を追加しました。
確認の方法は簡単で、まずbitFlyerへとログインします。
Lightningではなく、bitFlyer本サイトへログインし、
「お取引レポート①」→「自己・媒介②」
を確認します。自己はbitFlyerとの取引となり、媒介は不特定のトレーダーが相手です。ここでは現物取引のみしか確認できず、FXは「お取引レポートのダウンロード③」から、申請を行う必要があります。
出典:https://bitflyer.com/ja-jp/ex/TradeHistory
お取引レポートにアクセスすると、各種レポートを「申請④」することができます。ここで申請すると、取引量が多い場合には数分はかかりますが、申請後にダウンロード⑤が出てきたらダウンロード可能です。ダウンロードしたファイルは圧縮されているので、解凍して中身を見てみましょう。エクセルの形式であるので、もしMacなどでエクセルを使用していない場合は、Googleスプレッドシートから開いて見ることができます。
データから分析する自己売買率
私の場合は、ビットコインが大幅に高騰した2017年から見ると、約23,100件の取引の内、535件がbitFlyerによる自己売買でした。ポジション数はカウントしていませんが、単純計算で2.3%の割合でbitFlyerが相手となっての取引となっています。ですがこの比率は古くなるほど高くなり、2016年は12000件に対して