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墨汁マガジンVol.285「CMEビットコイン先物を機関投資家が利用する利点と仕組み」

目次
  • 1 ビットコイン先物の性質
  • 2 CMEビットコイン先物のからくり
  • 3 利点と重要なポイント
  • 4 まとめ

CMEのビットコイン先物は、ローンチから1年と半年が経過し出来高も順調に増加しています。CMEのビットコイン先物の決済後は

 

「ビットコイン価格が上昇する傾向にある」

 

と言われたりすることがありますが、果たして正しいのでしょうか?これは実際にCMEの上場する四半期ビットコイン先物の仕組みを理解し、そのときの相場の相互関係を理解することで、1つの重要な指標になりえるでしょう。マガジンVol.284 CMEビットコイン先物の重要な特徴と決済日で見た内容を考慮して、機関投資家や大口投資家がCMEのビットコイン先物をどのように活用するのか、どのような利点があるのかについて詳しく解説を行います。

 

ビットコイン先物の性質

まず、前回のCMEビットコイン先物の四半期での上場により、毎月末金曜日にビットコイン先物がクローズされる理由がわかりました。仮想通貨界隈ではbitFlyerがはじめたCFDのLightning FX、BitMEXの100倍レバレッジのパーペチュアル(Perpetual)コントラクトが有名です。特にのbitFlyer FXは決済日がなく、さらに金利もなしで、日付の変更日にbitFlyerに対してロングもショートもマイナススワップのビットコインにペッグするものではないパーペチュアルコントラクトであるという特徴があります。

対してBitMEXのパーペチュアルコントラクトは

 

・5:00am

・13:00pm

・21:00pm

 

にファンディングレート(Funding Rate)としてインデックス価格に対して安い場合はショート、高い場合にはロングに金利がかかり約定相手に支払われます。従って、BitMEXのパーペチュアルコントラクトでは先物のように決済がなくても現物価格に収束するインセンティブがあるのです。対してCMEのビットコイン先物は3ヶ月~6ヶ月後に必ずビットコインのインデックス価格で強制決済されます。

これは

 

「将来の特定期日の価格でビットコインを売買する」

 

という契約の取引だからです。ですが、これがCMEのビットコイン先物が重要なからくりであるのです。

 

CMEビットコイン先物のからくり

順を追ってみていきましょう。

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