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墨汁マガジンVol.316「ETH2とETH1ブリッジのVitalikによる新しい提案内容と問題」

目次
  • 1 新しいイーサリアム2.0実装提案
  • 2 実装提案1:ETH2ライトクライアントの証明
  • 3 実装提案2:ETH1ファイナリティ
  • 4 PoWのファイナリティは問題の発端となる
  • 5 まとめ

イーサリアム2.0において、ETH2とETH1とのブリッジはフェイズ2ですでに提案されています。イーサリアムの発明者Vitalik氏による新しい2つの提案において、本来の実装ロードマップとは違う形でのアプローチがされています。この提案では、フェイズ2より早い段階でETH2とETH1のブリッジが可能となります。

本稿では提案の実装内容とその問題点や障害について詳しく解説を行います。

 

前提知識として、フェイズ2までETH2とETH1のブリッジができない理由と、イーサリアム2.0の実装方法を選んだ理由と利点について下記マガジンを参照してください。

Vol.314 イーサリアム2.0の双方向(2way)ブリッジがフェイズ2までできない理由

Vol.315 イーサリアム2.0をレガシーチェーン上に展開する理由と利点

 

新しいイーサリアム2.0実装提案

イーサリアム2.0のデポジットコントラクトで変換したBETHをETHに戻すには前回見てきた問題点を解決することで、Sharding上のeWASM実装のフェイズ2以前に可能となります。Vitalik氏の新しい提案ではETH2のブリッジを行うために2つの解決策があり、

 

1.ETH1のEthashにおいて、ETH2

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