- 1 イーサリアム2.0の実装の仮確定
- 2 ETH1とETH2間の互換性
- 3 イーサリアム1.0のネットワークの概要
- 4 イーサリアム2.0とレガシーチェーンの関係による問題
- 5 まとめ
イーサリアム2.0への移行に対して、イーサリアムユーザーは自信の保有するETHをデポジットコントラクトにステーキングをすることで、ETH2となるBETHを1wayバーンで入手することができます。ですが、このBETHはバリデータノードを建てる以外方法はなく、イーサリアム2.0のフェイズ2まではロックされるため、イーサリアム2.0とレガシーチェーンとの双方向ブリッジが必須となります。
本稿ではVitalik氏により新たに提案されたフェイズ2より早くイーサリアム2.0との双方向ブリッジの提案について詳しく解説を行います。
イーサリアム2.0のBETHについては下記マガジンを参照してください。
イーサリアム2.0の実装の仮確定
イーサリアム2.0への移行は実際にリサーチや開発が進んでいるものの、イーサリアム特有の実装確定まで大きく実装が変動するため今までは多くのことが未定でした。ですが、Beacon Chainのローンチとなるフェイズ0、Beacon Chain上にShard Chainを実装するフェイズ1、イーサリアム2.0上でコントラクトが実行できるようになるeWASM実装のフェイズ2がほとんど確定しています。
ですが、Beacon Chainのスタートには約200万ETHのデポジットが必要であったり、バリデータ数次第ではShard Chainの最低限のセキュリティ問題などフェイズ2実装まで現時点ではどれだけの期間がかかるかは不明となっています。そんな中イーサリアムの発明者Vitalik氏によると、フェイズ2まで待たずにイーサリアム2.0の双方向ブリッジを可能にする提案がされました。
ETH1とETH2間の互換性
まず、レガシーチェーンのトークンをETH1、イーサリアム2.0のトークンをETH2とした時、
2020年1月フェイズ0
ETH1→BETH
フェイズ2以降