目次
- 1 イーサリアムとコンセンサスバグの歴史
- 2 高い分散性によるフォーク
- 3 Schlesiコンセンサスバグ詳細
- 4 Beacon Chainローンチはいつになるのか?
- 5 まとめ
イーサリアム2.0では、イーサリアム独自PoSのCasperによるEpochごとのファイナリティにより、ブロックが確定します。そんな中イーサリアム2.0Schlesiテストネットがコンセンサスバグによりスロット141184でフォークしてしまいました。本稿ではイーサリアム2.0のコンセンサスバグとこのフォーク原因について詳しく解説を行います。
Casperのファイナリティについては墨汁マガジンVol.240「イーサリアムのファイナリティとCross Shard」を参照してください
イーサリアムとコンセンサスバグの歴史
イーサリアムのコンセンサスバグによるフォークは、現在のイーサリアムレガシーチェーンローンチ前のオリンピックテストネットでも起こっており、メインネットローンチ後にも2度テストネットと合わせて起きています。
2016年11月:スプリアスドラゴン実装後のメインネット
2018年10月:コンスタンティノープル実装後のロプステンテストネット
です。これらのいずれもGethやParityなどクライアントのバグが起因しています。
高い分散性によるフォーク
イーサリアムがコンセンサスバグを起こしてフォークするのには理由があり、ビットコインより高い分散性を持つことが起因となっています。主な原因は