目次
- 1 イーサリアム2.0でETH2価格は本当にETH1より下がるのか?
- 2 図解で見る32ETHステーキングした時のETHの扱い
- 3 イーサリアム2.0の影響はどうなるかのか?
- 4 最終的なイーサリアム価格への影響
- 5 まとめ
イーサリアム2.0ローンチ後、32ETHをステーキングしてバリデータとなった場合、フェイズ0ではBETH、フェイズ2以降はETH2として考えられています。ETHのブリッジが開発されるかフェイズ2まで32ETHをロックするという点などからBETHまたはETH2はETH価格より下がるという主張を見ます。
本稿ではこれらの32ETHステーキングによる勘違いと、実際にどのようになるものかについて解説を行います。BETHについては墨汁マガジンVol.262「イーサリアム2.0ではETHが2つに存在するのか?BETHとは?」を参照してください。
イーサリアム2.0でETH2価格は本当にETH1より下がるのか?
イーサリアム2.0についてよく見る誤解の一つに、
「ETH2はガス使用や売買ができないため、ETH1より需要用途が劣る。従ってETH価格はETH1と比較してETH2は低くなる。」
というような主張が見られます。これはETH1とETH2の双方向ブリッジ、つまり32ETHをステーキングした後は一定期間はETHを売却したり、ETH1に戻したりすることができないということです。ですがこの主張は正確には間違いであり、このブリッジと32ETHはバリデータとしてアクティベートする証という点を考慮しなければなりません。
ETH2との双方向ブリッジとフェイズ2以外での解決策については墨汁マガジンVol.316「ETH2とETH1ブリッジのVitalikによる新しい提案内容と問題」を参照してください。
図解で見る32ETHステーキングした時のETHの扱い
まずポイントとなるのは32ETHのステーキングです。これは