- 1 図解で理解するYearn Finance一覧
- 2 DAIとブラックサーズデー
- 3 イーサリアムのオラクル問題
- 4 yETHでのオラクルリスク
- 5 Yearnの運用戦略リスク
- 6 要注意なカウンターパーティリスク
- 7 まとめ
Yearn Financeは、イーサリアムDeFiにおけるYFコピー系のオリジナルであり、DeFiのDAO運用信託として多彩なプロダクトを展開しています。特にyVaultsのyETHは非常に多くの注目を集め、最大で1.4億ドルに相当するETHがコントラクトにロックされました。
本稿ではyETHのリスクと注意点について、詳しく解説を行います。
yETHの利点と戦略については墨汁マガジン「図解で理解するYearn Financeのわかりやすい仕組み Pt.2 yETHの利点と戦略」を参照してください。
図解で理解するYearn Finance一覧
Vol.476「図解で理解するYearn Financeのわかりやすい仕組みPt.1 yEarnとyVaultsの利点とリスク」
Vol.478「図解で理解するYearn Financeのわかりやすい仕組み Pt.2 yETHの利点と戦略」
Vol.479「図解で理解するYearn Financeのわかりやすい仕組みPt.3 yETHのリスクを理解する」
Vol.580「図解で理解するYearn Financeのわかりやすい仕組みPt.4ガバナンス2.0 “Multi-DAO”とは?」
*不明な点についてはSlackの #雑談DeFi スレッドにて墨汁うまいに気軽に質問してください。
DAIとブラックサーズデー
まずyETHで最も高いリスクはMaker DAOのブラックサーズデーでしょう。2020年2月に、コロナショックでの2020年最高値をつけていた米株やビットコイン、イーサリアムの下落が開始、さらに3月13日にコロナショック第二波により24時間で47%の暴落を起こしたことは記憶に新しいでしょう。
このMaker DAOのブラックサーズデーは、DAIの担保となっている400万ドル分のETHが0DAIで清算されてしまったという事件です。yETHではこのオラクル問題のリスクが最も大きいのです。
Maker DAOの400万ドル問題を引き起こしたブラックサーズデーについては墨汁マガジンVol.390「ETH暴落とMaker DAOの400万ドル問題 DAI保有者はどうするべきか?」を参照してください。
イーサリアムのオラクル問題
ここでの大きな問題はコントラクトのバグで